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星河の覇皇

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第八十六部第一章 貴族達の嘲笑その五十八

「いいか、容赦はするな」
「はい、そうしてですね」
「彼等を潰す」
「そうするのですね」
「工作を暴き犯罪を掴んでだ」
 そうしてというのだ。
「それからはだ」
「法律ですね」
「それで潰しますね」
「そしてですね」
「ネットでもですね」
「その悪事を拡散して知らしめてな」
 そこからも攻めてというのだ。
「そしてだ」
「二度と立ち直れない様にして」
「そしてですね」
「エウロパを蝕まさせはしないですね」
「そうする、エウロパを守るのはエウロパの者だ」
 つまり自分達だというのだ。
「だからだ」
「内憂もですね」
「対していき」
「憂いをなくしますね」
「そうする」
 こう家に仕える者達に告げた。
「その為にだ」
「この度私達に声をかけて下さいましたね」
「ではです」
「ご期待に沿います」
「必ずや」
「諸君等なら出来る、だが焦らずにだ」
 カミュは彼等に話した。
「もう行っていると思うが相手のことを調べ」
「はい、既に調査に入っています」
「念入りに」
「今はそれを行っています」
「敵を知ることだ、それも隅までだ」
 相手の細かい部分までというのだ。
「知ってだ」
「そうしてですね」
「攻めていく」
「相手の工作を破っていく」
「そして天下に知らしめる」
「そして犯罪もですね」
「暴いてもらう、ああした組織はほぼ確実にだ」
 それが百パーセントでなくとも九十九かそれ以上の確率でというのだ、白黒で言うなら限りなく黒だというのだ。
「悪事を為している」
「お金のことや人のことで」
「そうしていますね」
「時としては麻薬を扱っていたり」
「誘拐や殺人もですね」
「行っている場合がある、カルト教団は独善的だ」
 この性質を持っているというのだ。
「その為にだ」
「犯罪も犯している」
「その場合がありますね」
「だからですね」
「その犯罪を暴くことですね」
「犯罪を暴けばだ」
 それを立証出来ればというのだ。
「最早だ」
「潰せますね」
「相手がどれだけ厄介な存在でも」
「それが出来ますね」
「法の力で」
「法の力は絶大だ」
 カミュはこの言葉をにこりともせず出した。 
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