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夢幻水滸伝

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第三百三十九話 境を接してその七

「三人か」
「スタインベック様のところにも使者が行っていますが」
「起きた世界で二人とは仲よくやってるしな」
 そちらの世界のことを笑顔で話した。
「ほなな」
「お話をされますか」
「ああ、ミニーちゃんに伝えてくれ」 
 使者に笑って述べた。
「是非話をしたいとな」
「そうして下さいますか」
「ああ、そしてな」
「そのうえで、ですね」
「それでどないするか決めるわ」
「わかりました」
 使者も応えた、ホイットマンはまずはミニーと話をすることになった。そして同じ頃スタインベックもだった。
 自身の執務室でフェアリーの中年の男の使者にだ、明るく笑って答えていた。
「その申し出受けるで」
「そうして下さいますか」
「一人、一州では限界を感じていたわ」
「そうでしたか」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「今回は渡りに舟や」
「そうですか」
「ほなな」
 それならというのだった。
「是非ミニーちゃんとや」
「お話をしてくれますか」
「そうさせてもらうわ」 
 こう答えるのだった。
「わいとしては」
「ではそのことお伝えします」
「ほなな」
 こうしてスタインベックもミニーと話すこととなった、使者達はすぐにソルトレーキシチーのミニーのところに戻り話を伝えたが。
 その話を聞いてだ、ミニーは満面の笑みになって述べた。
「まずはお話が出来る」
「そうなったことがですか」
「いいですか」
「はい」
 使者達にその笑顔で答えた。
「ほんまに。二人一緒なら三人で」
「お話をされますか」
「そうされますか」
「そうしようとです」 
 その様にというのだ。
「今考えてます」
「そうですか、ではですね」
「今度は三者会談の用意ですね」
「そちらに入りますね」
「そうなりますね」
「はい」
 まさにというのだった。
「これからは」
「そうですか、ではです」
「そちらの準備に入ります」
「そうして下さい」
 使者達にこう答えてだった。
 ミニーは二人にあらためて三者会談はどうかと打診し二人も頷いた、こうして三者会談が決まったのだが。
 問題はそれが行われる場所だった、それは何処かというと。
「三つの州の間がええかと」
「どなたかの拠点ではなく」
「そうした場所においてですか」
「お話してはええかと思ってます」  
 ミニーはオーナーと美容師に述べた。
「私としては」
「どなたかの拠点とするとですね」
「上下関係がいきなり出来そうだからですね」
「それは避けて」
「まずは同じ格としてですか」
「私は人の星なんでええですが」
 自分の星の者の格も話した。 
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