ハッピークローバー
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第百二十話 客家その十一
「それでね」
「声高に叫ぶだけね」
「そうなのよ」
そうした連中だというのだ。
「これがね」
「あの人達凄い攻撃的よね」
「平和とか叫んでいても」
口では常にだ。
「その実はね」
「全然平和じゃないわね」
「暴力革命とか言ってたし」
学生運動の頃からだ、ゲバ棒を振り回しそうしてテロも行う姿の何処に平和が存在しているのであろうか。
「もう暴力肯定したら」
「その時点でよね」
「全然ね」
それこそというのだ。
「平和じゃないから」
「そうよね」
「相手を暴力でどうにしかするって」
そうした行動はというのだ。
「やったらいけないけれど」
「それを平気でやる人達ね」
「だからね」
そうであるからだというのだ。
「本当にね」
「碌でもない人達ね」
「それでそうした人達はね」
沖縄の基地の前にいつもいる様な輩共はというのだ。
「台湾が好きと言いながら自分しかない」
「そうした人達と同じね」
「全く進歩も勉強もしなくて」
そうであってというのだ。
「反省しないでね」
「同じこと繰り返すのね」
「政治のスタンスがどうかじゃなくて」
「その人のレベルね」
「それよ」
右も左もレベルの低い輩は低いということだ。
「まさにね」
「そんな人に台湾にどうこう言われてもね」
「意味ないわね」
「ええ、ただ富美子ちゃんは結構知ってるわね」
台湾の娘は富美子に笑みを浮かべてここでこうしたことを言った。
「そうでしょ」
「いや、全然知らないわよ」
富美子はまさかという顔になって否定した。
「私はね」
「そうなの?」
「ヒャッポダ知ってる位でしょ」
自分でこう言うのだった。
「だったらね」
「そんなになのね」
「知らないわよ、日本のことだってね」
「自分のお国でも?」
「よく知らないわよ」
「それ日本人得意の謙遜でしょ」
富美子の言葉にそれを感じて笑って話した。
「それは」
「そうかしら」
「ええ、実際はね」
富美子はというのだ。
「台湾のことも日本のこともね」
「よく知ってるの」
「そうだと思うわ」
「そうかしら」
「だからね」
それでというのだ。
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