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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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15-2

 次の日、私は厚めのタートルのセーターにグレーのキュロットスカートにマフラーをしてダッフルコートを重ねて家を出た。駅前でたっ君と待ち合わせをしていて

「おはよう 寒いね」

「おはよー みゅうみゅん 相変わらず そんな短いので寒くないんか?」

「うん 膝んとこは平気」 私は、ニーハイのソックスにハーフブーツだったけど膝は出ていたから・・・でも、頭は耳まであるニット帽だった。

「まぁ そこ以外は完全防備だなぁー みゅうみゅんはどっちかというと寒いのに弱いからなー」

「そーだね 暑いのは平気なんだけどー あっちじゃぁ こんなに寒いことって無いもん」

 最寄りの駅を降りて、みんながぞろぞろとラグビー場に向かっている時、たっ君が

「あっ あれ 朝陽ちゃんじゃぁない?」と、私の腕を引っ張りながら言ってきて、手を伸ばして声を掛けそうだったので、私はその手を押さえて

「いいの! 知らない振りしてー」と、確かに、赤いダウンジャケットの朝陽だった。それに、隣に居る出口中の名前は忘れたけどラグビーやっている男の子でモスグリーンのダウンを着ていた。楽しそうに話し合っていて、朝陽は彼に掴まるように歩いていた。朝陽は、人知れず彼とまだお付き合いしていたんだー 私は、お互いの為に 会わなかったことにした方が良いと思っていた。

 同じスタンドなんだけども、知られないようにと、私達は朝陽達よりも後ろのほうに座った。後ろから見ていると肩を完全に寄せ合って、手も繋いでいるみたいだった。私も、マフラーを膝に掛けて、片方をたっ君に持って行って、時々、彼の膝に手を置いて、観戦していたのだ。当然なんだけど、突進力もスピードも私達とは全然違うので、私は圧倒されて見ていた。第2試合は大阪代表が出て、勝って決勝に進んでいた。やっぱり、大阪は強いんだと、終わった後も、朝陽達が出て行くのを確かめてから、私達も降りて行った。

「なぁ まだ 時間も早いし お好み焼きでも食べて帰ろーぉ」

「お好み焼きかぁー じゃぁ 京橋がええかなー まぁ 本場や」

「うん ビルの中のんとちごーて 昔からやってるよーな 汚いーぃお店がええ」

「なんや その汚ーいってー 古い店なっ」

 と、駅から少し歩いて、昔からあるようなお店に入って、豚玉と焼きそばを注文した。

「たっ君 高校はどうするん? もう 決めたんやろーぅ?」

「あぁ 公立にするつもりやー 家から近いとこにな 北河内高校あたり」

「なんや 安直やなー」

「お母さんは 大学受験のこともあるから 大学の付属高校にすればーって言うけど 学費のこともあるしな それに、颯と重光も一緒の高校を受けるつもり」

「あっ そう 高校でもサッカーやるん?」

「まぁ サッカー部 あればなっ 僕は、そんなに うもぉーないから適当にな」

「もっと 一生懸命やればええのにー 門田先生も言ってたでー もっと、ちゃんとやればうまくなるのにーって」

「別にー ワールドカップ行くんちゃうから 楽しんだらええんやー」

「ふ~ん ウチ等とちゃうねー まぁ それもええんやけどー ウチ等の方が獲りつかれてるんかも知れんしー」

「いや でも みゅうみゅん達には、敬服してるよー あんな すごいのって みゅんなんて鼻の頭擦りむいても平気やもんなー」

「平気ちゃうわー! みゅうみゅんやって 女の子やでー お嫁にいかれへんよーなったらどーすんのー まぁ ここに 一応 キープしてるん居るけどなー」

「なんやー 一応 キープって」

「まぁ ええやん 何回もみゅうみゅんのパンツ 見せたやろー それに、夏の時も・・・秋も神社のとこで・・・」

「そうか もう 半年過ぎたんやなー みゅうみゅんのオッパイ プルンとして可愛かったなぁー 次は?」

「アホッ! はっきり 言うな! あん時は成り行きやー 他人に聞こえるやないかー」

「なんや みゅうみゅんから思い出させてきたんやないかー」

「・・・うー・・・ あのな 焼きそば おばちゃんのとこの方が 甘くて 好きやー」

「そうかなー 子供向けなんちゃうかー ここは、お酒も飲む人 多いから」

「そうや 明日 みんな誘って 行ってみよーぅかな ちょっと 遠のいてたしー」

「あっ そう 僕らは 5日の練習の後 行こうかって言ってるんだ」

「ふ~ん 練習のあとねぇー」 
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