星河の覇皇
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第八十六部第一章 貴族達の嘲笑その四十三
「それでだ」
「中にはカルトもある」
「そしてそのカルトの者達がですね」
「戦争を煽りますね」
「愚か者達を煽動して」
「それも歴史の常だ」
忌々しいい、カミュの今の顔はそう言っていた。
「資本家は実は戦争を嫌う」
「しかし思想家は違う」
「そして宗教家もですね」
「ソ連は平和勢力だったか」
つまり共産主義はというのだ。
「この言葉は二十世紀では信じられたが」
「最早誰も信じていません」
「もう共産主義は千年以上前に過去の遺物になっています」
「そうしたものですから」
「既にです」
「そうだ、そしてだ」
それにというのだ。
「その危険性は残っている」
「世界各国に革命を起こそうとしていました」
「暴力革命を」
「多くの血が流れることを肯定していました」
「革命には犠牲が付きものだと言って」
「それが共産主義だった、思想つまりイデオロギーも極端になるとだ」
その共産主義の様にだ。
「好戦的になる」
「その通りですね」
「だからですね」
「カルト宗教や驚嘆な思想はですね」
「平和の敵ですね」
「中にはネットで正体を隠してだ」
そうしてというのだ。
「煽っている勢力もある」
「このエウロパの中でも」
「そうしたカルト教団が存在しますね」
「残念ですが」
「そうなっていますね」
「だからだ」
それでというのだ。
「私はこうした者達を警戒している」
「戦争を煽る危険な者達」
「今のエウロパではカルト教団ですね」
「その者達がいますか」
「エウロパにも」
「残念だがな、そうした連中は政治にもだ」
こちらにもというのだ。
「政教分離を守る様に口では言っているが」
「その実はですね」
「守ろうとしていない」
「全くですね」
「そして政治の世界に入り」
「さらにですね」
「政治の世界も手に入れてだ」
そしてというのだ。
「やがてはエウロパ自体にな」
「影響を及ぼし」
「エウロパを支配する」
「それを目的にしていますね」
「究極のな、だからだ」
それでというのだ。
「脅威と考えてだ」
「そうしてですね」
「対していきますね」
「そうした教団に対しては」
「その様にしていきますね」
「カルト教団や過激思想の中にはだ」
まさにというのだ。
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