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ハッピークローバー

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第百十七話 運動会が近付きその四

「最低よね」
「言うまでもなくね」
「そうよね」
「これなくして」 
 スポーツマンシップを守らないと、というのだ。
「スポーツ出来ないわね」
「やる資格ないわね」
「本当にね」
「いや、実際にね」
 留奈も言ってきた。
「スポーツマンシップ守らないって最低よね」
「そうでしょ、私だってね」
 一華は留奈にも話した。
「スポーツマンシップはね」
「守ってるわね」
「いつもね、バレー部でもね」
「そこは厳しいわよね」
「勝ち負けよりも」
 それよりもというのだ。
「スポーツマンシップを守ってね」
「ちゃんと試合とか練習しろっていうのね」
「勿論暴力もいじめもね」
 こうした行為もというのだ。
「スポーツマンシップに反するからってことで」
「駄目よね」
「何があってもね」
「私達もそうした考えだしね」
「普段はいい加減でもね」
「筋は通さないとっていうかね」
「守ることは守らないとね」
「絶対にね」
 こうした話をしたのだった、そして。
 理虹もだ、こんなことを言った。
「留奈ちゃんも運動会の委員だし」
「真面目にやってるしね」
 一華は理虹に留奈を見つつ応えた。
「ずっとね」
「だったらね」
「私達もよね」
「ちゃんとしないとね」
「スポーツマンシップを守ってね」
「そのうえでね」
「さもないと」
 そうでなければというのだ。
「色々とね」
「自分自身が嫌になるわね」
「そうよね」
「だからこそね」
「運動会はスポーツマンシップを守って」
 そのうえでというのだ。
「やっていかないとね」
「それは絶対のことだしね」
「それにしても運動会の委員って大変よね」
 かな恵はここで留奈を見て思って言った。
「やっぱりね」
「ああ、皆でやってるから」
 留奈はそのかな恵に笑って答えた。
「別にね」
「大変じゃないのね」
「何をどうすればいいかマニュアルもあるし」
「マニュアル通りにやればいいのね」
「しかもちゃんと先生もいてくれるから」
「教えてくれるのね」
「だからね」
 そうした条件が揃っているからだというのだ。
「別にね」
「困ってないのね」
「そうなの」
 笑顔で言うのだった。
「これといってね」
「それはいいわね」
「ずっとやってきてるでしょ」
 運動会はとだ、留奈はかな恵に話した。
「それこそ私達が生まれる前からね」
「ずっとよね」
「そうしてきていて」
「色々わかってるのね」
「ノウハウが蓄積されてるらしくて」
 その為にというのだ。 
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