星河の覇皇
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第八十五部第五章 北京宣言その四十九
「やはりな」
「そうした木も必ず死にますね」
「命があればな」
「必ず死ぬ」
「そしてこの世にあるものはな」
「そういうことですね」
「それがこの世だ」
キロモトは強い声で述べた。
「まさにな」
「左様ですね、そしてその生者必滅の中で」
「我々は我々のやるべきことをしていこう」
「それでは」
「それでだが」
キロモトはアッチャラーンに今度はこう話した。
「長く話して仕事をしてだ」
「それで、ですか」
「少し喉が渇いたな」
「それでは」
「何か飲むか」
「そうしますか」
「お茶がいいかそれとも」
若しくはというのだ。
「コーヒーがいいか」
「お茶がいいかと」
アッチャラーンは微笑んで述べた。
「それも濃いものが」
「濃いお茶か」
「大統領は今は」
「何故それがいいか」
「大統領は近頃よくコーヒーを飲まれています」
アッチャラーンはまずこのことから話した。
「それが多いので胃にです」
「負担がかかっているか」
「コーヒーは胃に負担がかかります」
そうした飲みものだというのだ。
「ですがそれでいてです」
「私は今日もだな」
「まだ多くの仕事がありますので」
「それを眠気がなくな」
「英気をみなぎらせて進める為に」
このこともあってというのだ。
「覚醒作用も必要ですが」
「それにはお茶がいいな」
「それも濃いものが。そしてお茶はです」
この飲みものはというと。
「胃に優しいので」
「だからだな」
「はい、是非です」
「ここはコーヒーでなくか」
「お茶です」
濃いそれがいいというのだ。
「それを飲まれるべきです」
「そういうことか」
「そう思いますが」
「そうだな」
キロモトはその言葉に頷いて述べた。
「それではな」
「お茶をですね」
「飲む」
そうするというのだ。
「そうしてだ」
「目を覚まされますね」
「そして仕事を続ける」
「左様ですね」
「ビタミン補給にもなるな」
茶はとだ、キロモトはこうも言った。
「お茶は」
「今はコーヒーにも入っていますが」
ビタミンそれも様々なものがだ。
「そうなっていますが」
「それでもな」
「お茶も品種改良されていて」
「今では様々な種類のビタミンが豊富に入っている」
「しかも良質なものが」
「だからだな」
「この辺りは味への好みも関係がありますが」
だからこそ連合でもエウロパでもコーヒー派が存在しているのだ、サハラではコーヒー派が昔から主流だ。
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