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星河の覇皇

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第八十五部第五章 北京宣言その三十九

「あるからな」
「左様ですね」
「これはかなりだ」
 世間の目はというのだ。
「重要だ」
「それは事実ですね」
「これを気にしなくてもな」 
 自分自身はというのだ。
「世間の対応がな」
「変わってきますね」
「まだそしてずっとな」
「独り身なのかと見てですね」
「対応も変わる、連合屈指の企業グループの総帥がそうであるならな」
「グループ全体にも関わりますね」
「そうだ、少なくとも彼には資質がある」
 その連合屈指の企業グループの総帥が務まるだけの、というのだ。キロモトはこのことは安心していると言っていいまでに確信している。
「それもグループを栄えさせる」
「現状維持ではなく」
「発展させられる」
「そこまでの御仁ですね」
「そうした人物が独り身のままだとな」
 それならというのだ。
「やはりだ」
「問題ですね」
「だから実家も動くしな」
「それに大統領も協力される」
「むしろ遅かった」
 結婚の話を実行に移すまでにというのだ。
「それはな」
「そうですね、確かに」
「彼が軍人であるうちにな」
「結婚をですか」
「してもらうべきだったとな」
 その様にというのだ。
「今私は思う」
「そうですか」
「今言っても仕方ないがな」
「仕方なくはです」
 アッチャラーンはすぐに述べた。
「ないかと」
「今動けばいいか」
「後悔はしない、してもです」
「取り返すことだな」
「その後悔の分を」
 それをというのだ。
「それが連合ですね」
「確かにな」
「ですから」
 それ故にというのだ。
「この度はです」
「必ずだな」
「彼に結構してもらいましょう」
 キロモトに笑顔で述べた。
「ここで」
「そうすればいいか」
「人生百年です」
 この時代の連合ではそう言われている。
「その百年を考えますと」
「彼が今結婚してもか」
「まだまだです」
「結婚して過ごす時間は長いか」
「ダイアモンド婚を迎えても」
 それでもというのだ。
「まだ時間がある位です」
「だからですね」
「ですから」
「遅くはないか」
「そうかと」
 こう言うのだった。
「まだ」
「ではだな」
「動きましょう」
「後悔するのなら動けだな」
「そうも言われていますね」
「連合ではな」
「後悔はしない」
 またこう言った、連合の諺の一つだ。 
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