スーパー戦隊総決戦
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第四話 また巡り合いその十一
「死にそうになったことも数多い」
「そういうところは同じみたいだね」
「だがここでこうして話すのも何だな」
「そうよね」
ガオシルバーとテトムがここでこう言ってきたのだった。
「場所を変えるか」
「いい場所があるけれど」
「いい場所といいますと」
ボウケンピンクが二人のその言葉に問うた。
「一体何処なのですか?」
「天空島アニマリウムだ」
「そこでお話をしましょう」
「天空島!?」
「何なの、それって」
「わからん」
ボウケンジャーの面々はそれを言われても首を傾げるばかりだった。マスクをしていても今は怪訝な顔になっていることがわかる。
「一体全体」
「それは」
「あんた達は知っているのか?」
ボウケンレッドはガオレンジャーの面々と顔見知りであるハリケンジャーの面々に尋ねた。
「天空島という場所は」
「ああ、名前はな」
「行ったことはあったかしら」
ハリケンレッドとハリケンブルーが彼の問いに答えた。
「あまり覚えていないな」
「結構前の話だけれどね」
「それでもかなり不思議な場所だったよな」
ハリケンイエローの言葉である。
「空に浮かんでいて」
「そしてガオズロックだったな」
「そこが基地だった筈だ」
カブトライジャーとクワガライジャーも話す。
「確かな」
「そこだった」
「そこに皆来てもらって」
「ゆっくりと話そう」
またテトムとガオレッドが言う。そしてここにだ。
「ハローエブリバディ!」
シュリケンジャーが出て来たのである。その緑のスーツでだ。
「皆久し振り!元気そうだね!」
「あっ、シンケンジャー」
「戦いはもう終わったけれど」
「ああ、今日はそのことで来たんじゃないんだ」
明るい顔で一同に述べるのだった。
「御前様も生きておられるよ」
「えっ!?」
「嘘だろ」
それを聞いて驚くハリケンジャーの面々だった。
「あの時なくなられたんじゃ」
「そうだ、間違いない」
「それでどうして」
「僕が生きてるんだよ、ノープロブレム」
しかし彼は胸を張ってこう述べるのだった。
「御前様も今天空島に向かわれているんだ」
「じゃあ話が早いよな」
「そうだな」
ハリケンレッドとクワガライジャーが話す。
「そういうことならな」
「その天空島に行くか」
「他の皆も呼びましょう」
ハリケンブルーはここにいる面々以外のこともしっかりと頭の中に入れていた。
「それじゃあ」
「ああ、今から」
「行くか、その天空島へ」
こうして全員で天空島に行くことになった。また一つあらたなチームが加わったのだった。誇り高く陽気な獣の戦士達がだ。
第四話 完
2010・2・10
ページ上へ戻る