新オズの臆病ライオン
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第十二幕その十二
皆で仲良く食べることにしました、そして実際にです。
夕食の時臆病ライオンはシーフードカレーをとても美味しそうに食べます、そして何盃もおかわりをしますが。
「僕より食べてるね」
「そうかな」
「うん、僕今で五杯目だけれど」
子供がそこに寝られる位に大きなお皿で、です。
「君は同じお皿でもう六杯目だよ」
「あっ、もう六杯目なんだ」
「そうだよ」
「五杯目かなと思ってたけれど」
「それがね」
実はというのです。
「六杯目だよ」
「そうなんだね」
「そしてね」
それでというのです。
「それだけ美味しいということで」
「まだあるのかな」
「うん、君はお芝居でも会議の時も頑張ったから」
だからだというのです。
「その分ね」
「食欲があるんだね」
「そうだと思うよ」
こう言うのでした。
「本当にね」
「そうなんだ」
「そうだよ、本当に最近の君はね」
さらに言う腹ペコタイガーでした。
「MVPだよ」
「そう言ってくれるだけで嬉しいよ」
「そう言うところもだよ」
「MVPなんだ」
「そうだよ、それじゃあそんな君を讃えてね」
そうしてというのです。
「今はカレーを食べようね」
「もっとだね」
「もっと食べてね」
そうしてというのです。
「そうしようね」
「そうしましょう、皆でどんどん食べて」
ドロシーも言ってきました。
「そのうえでね」
「君を讃えるよ」
「だからそうされることはね」
また言う臆病ライオンでした。
「僕としてはね」
「恥ずかしいのね」
「うん、普通にね」
そうしてというのです。
「食べようね」
「カレーをなのね」
「そうしよう」
「貴方がそう言うなら」
ドロシーもです。
「それならね」
「いいんだね」
「ええ、普通にね」
そうしてというのです。
「心よくまでね」
「カレーを食べるんだね」
「そうしましょう」
臆病ライオンの意を汲んでというのです。
「それならね」
「それじゃあね」
「皆でお腹一杯カレーを食べましょう」
「そうしようね」
臆病ライオンはドロシーの言葉に笑顔で頷きました、そうして皆でカレーをお腹一杯食べました。そのカレーはとても美味しいものでした。
新オズの臆病ライオン 完
2023・7・11
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