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星河の覇皇

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第八十五部第五章 北京宣言その三十

「人材面を充実させな」
「そうしてですね」
「各国政府に対する」
「そうしていくべきですね」
「連合はこれまでも拡大していく」
 このことは間違いない、四兆の人口がさらに増大しそして領土も拡大していく。このことは連合の定まった運命とさえ言われている。
「これまでもそうだったしな」
「それで、ですね」
「我々もだ」
 まさにというのだ。
「これからもな」
「各国もそうしていますし」
「人材を充実させていこう」
「今充実させて」
「これからもだ」
 将来もというのだ。
「そうしていこう」
「では」
「それではな、伊東首相もな」
 彼女もというのだ。
「日本の首相の任期を終えるとな」
「その後はですね」
「他国に行くことも考えられ」
「そしてですね」
「中央政府にもな」
「考えられますね」
「政治家を続けないかも知れないが」
 それでもというのだ。
「政治家を続けるのならな」
「その場合はですね」
「中央政府にだ」
「スカウトすることもですね」
「検討すべきだ」
「そちらもですね」
「是非な、だが彼女は権力欲はな」
 そうした欲はというのだ。
「希薄だな」
「名誉欲も金銭欲もですね」
「そうした欲はないな」
「そうですね」
「趣味人の様だ」
 伊東、彼女はというのだ。
「どうもな」
「左様ですね」
「政治の世界に興味があってな」
 そしてというのだ。
「そうしてな」
「政治家になってですね」
「辣腕を振るっているが」 
 それでもというのだ。
「人間としてはな」
「そうした欲はあまりないですね」
「そうした人間だな」
「だからですね」
「もう権力はだ」
「中央政府に入って」
「中央政府大統領になる」
 連合で権力の頂点というその座にというのだ。
「そうした考えもな」
「ない様ですね」
「むしろ趣味人だけにな」
「趣味を楽しみたい」
「そちらにだ」
 まさにというのだ。
「専念するかもな」
「首相の任を終えると」
「もうな」 
 それでというのだ。
「後はな」
「趣味の読書や茶道、書道に」
「そうしたものにだな」
「楽しんで」
「過ごすつもりか」
「学者に戻るかも知れませんが」
 それでもというのだ。 
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