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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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11-12

 月曜日、私と璃々が紅林先生のもとに行って

「先生 私達 試合をしたいんです 充ちると繭子が来たでしょ? 彼女達が行っているクラブチームが相手しても良いって言ってるんです コナモンレディースといって社会人も居るけど、私達の歳の子に合わせてくれるってっ」

「・・・そうかー いつかはって思っていたが・・・ 全員の希望なのか?」

「うん 話合って 決めたんです」

「わかった でも 4月に入ってからの方が良いのかなー 実は 僕のほうでも 学校側に正式に部活動として認めてもらうように働きかけようと思っているんだ 卒業式を終えて、落ち着いた時にな そーしたら、協会のほうにも登録届を出そうと思う 今 それについても 君達の保護者にも同意書というか賛同書の署名をしてもらおうと思って、書類を作った。直ぐに、配ろうと思う」

「えぇー 先生 やってくれるんだー ウチ等 正式に認められるん?」

「あぁ うまく行けばな どうなるかわからんがー それにしても、新学期に間に合うかどうか さっきな 4月になってからの方が良いって言ったろー? たぶん 今度も 君達が個人個人で勝手にやったことになるだろうな だから 3年2年のほうがなんとなくなー」

「うん 先生は 反対しないんだ?」

「まぁ 流れから言うと必要だろう 練習試合も・・ まぁ ボロボロになるか 飛躍するのか わからんがー」

「なんでやネン 跳んで跳ねて キャンキャンズ やでー どうなろうと めげへんわー」

 その日、先生から渡された賛同書に署名してもらおうと、夕食の時、じっちゃんに渡したら、しばらく見ていて

「こんな大袈裟なもの必要なのか?」と、

「みゅうみゅんもわからへん 先生がある方が良いってー 周りを説得するのに」

「まぁ 正式に認められるってことはいいんじゃぁないのか」

「うん それとネ 4月に初めての練習試合をやることになったの」

「ほぉー それはー・・ 実海が楽しそうにやっているから わしゃー 何でも協力する 学校にもお願いに行っても良いぞー 可愛い孫娘のことだから ちょっとお転婆だけどな それになー 前に何かを揃えるんで、署名してくださいとか言うことがあったろぅー? 怪我させた子の親とかー あの時も、わしも 援助するって言ってたんだが ばぁさんが今回は向こうの顔を立ててって言ったもんだからー 実海 試合ってなると そのー ユニフォームなんかも要るんだろう? 揃いの」

「うん だけど 練習試合だし ウチ等 そんなん無いしー」

「ワシがみんなの分 揃える キャンキャンズだっけ? 実海が試合に出るってのに 不細工な恰好させられるかー どんなのが良いのか みんなで決めなさい 直ぐに発注する 胸とか肩のマークもな」

「えぇー じっちゃん・・・ そんなの いいのかなーぁ うれしいけど・・」

「構わん 構わん ワシも 実海のそんな姿見てみたい それに、実海が始めたチームだろう? 協力するのが当たり前じゃー 実海があのヤシの実みたいなのを持って走るんだろう? それも良いかもな 絢もびっくりするだろうナ」

 次の日、みんなに話をすると、みんなが躊躇していたけど、ユニフォームがあるといいよねって、思っていたので、その話が進んでいったのだ。

 そして、試合の日も4月の5日に決まった。私達は、その日を目指して、猛練習で春休みになると、午後も練習していて、午後からは、時々、サッカー部の3人組と利勝君も手伝って居てくれだのだ。もう、門田先生も黙認していた。

 私は、利勝君を出来るだけ璃々の近くにって仕向けていて、彼も時々は璃々に話しかけるのだけど、相変わらず璃々は素知らぬ感じで相手にしてなかった。そして、泉希からは

「みゅん もう ほっときーなー 璃々も たぶん迷惑に感じてるでー あの子は男の子を毛嫌いしてるんやからー」と、忠告されていたのだ。
 
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