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星河の覇皇

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第八十五部第五章 北京宣言その十三

「やっていくことよ、だから宣言を出してね」
「それからですね」
「中央政府と本格的に戦っていく」
「そうしていきますね」
「むしろ」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「そしてね」
「それで、ですね」
「我々は今から中央政府の情報を集めていますね」
「今の時点で」
「そうしてますね」
「それは何故かというと」
 中央政府を調べているがというのだ。
「言うまでもないわね」
「はい、確かに」
「それはもうです」
「中央政府と戦う為です」
「敵を知る為です」
「細部まで情報を集めています」
「そうよ、敵を知ってね」
 そしてというのだ。
「自分を知ればね」
「満足に戦えますね」
「その二つが揃って」
「そうしてですね」
「戦えますね」
「そうなるからね」
 だからだというのだ。
「それに努めているわ、そしてね」
「得た情報を使い」
「そうしてですね」
「そしてですね」
「国益を得ますね」
「勝たなくてもいいけれど」
 それでもというのだ。
「いいわね」
「国益は得る」
「そうしますね」
「必ず」
「その様にしますね」
「ええ、ただね」
 伊東はこうも言った。
「勝つことはね」
「必要ないですね」
「そうですね」
「我々は」
「国益を得ることが目的で」
「勝つことではないですね」
「そう、勝ってもね」 
 それでもというのだ。
「相手に恨みを買う」
「そういうことはしない」
「中央政府に対して」
「それで、ですね」
「勝利は求めないですね」
「国益を得ればよくて」
 それでというのだ。
「別にね」
「まさにですね」
「勝つことはないですね」
「勝っても恨みを買ってはいけない」
「左様ですね」
「そうよ、勝たなくてもね」
 そうでなくてもというのだ。
「国益はね」
「得られますね」
「それ自体は」
「また相手もですね」
「国益を得られますね」
「双方が」
「そうよ、だからね」 
 それ故にというのだ。 
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