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神々の塔

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第五十一話 織田家の者達その七

「まあ当時の日本ではめっちゃ普通の」
「何処が悪事やって話やな」
「そやしね」
「偏見もなくて」
「趣味やなくてもええと思うで」
「そうか。しかし綾乃ちゃんって信長さん好きみたいやな」
「恰好ええやん」
 笑顔での返事だった。
「傾いていて新しいもの好きでイケメンで」
「ああ、実際あの人イケメンやったな」
 羅も信長の外見について述べた。
「肖像画とか見ても」
「実物もそやったらしいな」
 メルヴィルも言った。
「あの人は」
「妹さんも美人さんやったな」
 施はお市の方の話をした。
「それもかなり」
「美形の家系やったか」
 トウェインは織田家全体のことを考えて話した。
「織田家は」
「そうみたいやね、お市さんなんか戦国一の美人さんやったし」
 しかも長身であったという、現代で言うとモデルの様な美人であったと言う人もいる。そう考えると相当な美人だったか。
「美形の家系やったんやね」
「そこからも人気あるねんな」
「有能で斬新でお洒落で」
「しかもイケメン」
「それでやな」
「しかも実は優しいし」 
 善政を敷き家臣への気遣いもあったのだ。
「暴君って言われてたけど」
「その実はやな」
「優しい人やってんな」
「まあそうやないと人はついてこんわ」
「そうならんわ」
「民が軒下で寝てて家臣の人が怒ろうとしたら」
 こうした逸話も存在しているのだ。
「信長さんが通った時に」
「そこで暴君やと手討ちやな」
「もう容赦なく」
「そうしてるな」
「信長さんがそうやと」
「起こるのを止めてさらにこう言うてん」
 信長はというのだ。
「民が普通に外で寝られる天下にするのがわしの夢やて」
「成程な」
「そこまで泰平にしたい」
「戦も賊もないからそう出来るしな」
「外で堂々と寝ることも」
「そうした人で家臣が失敗しても」
 それでもというのだ。
「次頑張れやったし」
「比叡山も焼き討ちしてへんしな」
 リーはこのことも話した。
「揉めて多少燃えた位で」
「必要以外の血は求めんかったし」
「そうした意味でな」
「実はええ人やったで」
「名君やったな」
「暴君やなくて。そんな人やから」 
 それ故にとだ、綾乃は話した。
「うち好きやで」
「そうやねんな」
「この人と竜馬さん好きやねん」
 幕末の志士である彼もというのだ。 
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