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おぢばにおかえり

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第七十八話 教会長さんその二十八

「いい教会長さんにはね」
「なってくれないですね」
「いるでしょ、学校の先生で」
 白石さんの奥さんは困った様なお顔で言われました。
「怒鳴って罵って殴って蹴ってで」
「滅茶苦茶する人いますね」
「それで思い通りにならないと平気で切り捨て人」
「奈良県が多いって聞きました」
 新一君からです。
「そんな非道な先生が」
「私も聞いてるわ、そんなことじゃね」
「誰も育たないですね」
「逃げた方がいいから」
「そんな先生のところからは」
「逃げられたらね」
 そうであるならというのです。
「担任だったら訴えて」
「警察にですか」
「教育委員会とかね」
「新一君はネットで言ってもいいと言ってますね」
 あの子はそうした相手は徹底的に破滅させてやるといつも言います、そしてその人生が壊れる音を聞くことが大好きだそうです。
「それで容赦するなって」
「警察や教育委員会が動かないならよ」
「そうしたところから攻撃することですか」
「さもないと自分が傷付けられて」
 そうなってというのです。
「相手はお咎めなしでね」
「泣き寝入りだからですね」
「そんな先生は何ならネットで拡散するしかないわ」
「それでどうにかなりますか」
「少なくともそうした先生がいることは知れ渡るわ」
 世の中にというのです。 
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