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ハッピークローバー

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第百十話 下着の素材その十二

「今度紫買おうって思ってるのよ」
「紫!?」
「その色のブラとショーツと」
 留奈はさらに言った。
「ガーターね」
「ガーターまでなの」
「ガーターストッキングもね」 
 これもというのだ。
「考えてるのよ」
「冒険するわね」
「黒も考えたわ」
「女子高生で黒は」
 流石にとだ、一華は仰天した。
「あの、かなりね」
「冒険よね」
「紫も変わりないかも知れないけれど」
「私もそう思ってね」
「止めたのね」
「紫にしたのよ」
「そうなのね、何かね」
 ここで一華はこんなことを言った。
「学校によっては黒でないとね」
「女の子の下着は」
「それかダークブラウンでないとね」
「駄目なの」
「そんな学校あるらしいわ」
 こう話すのだった。
「ミッション系でね」
「キリスト教だとそうしたところあるの」
「スカートの丈は長いけれど」
 そうしなければならないというのだ、一華達もスカートはわざと折ってそのうえで短くしているのだ。
「下着はね」
「大胆ね」
「多分黒は喪服と同じで」
 それでというのだ。
「シックな感じがするから」
「だからなの」
「それでね」
 そうした考えでというのだ。
「黒とかね」
「ダークブラウンね」
「下着はね」
「白でしょ、普通」
 留奈はそこはと言った。
「シックで宗教的にね」
「厳しいなら」
「それならね」
「私もそう思うわ」
 一華もそれはと応えた。
「白じゃないかってね」
「そうした場合は」
「そう思うけれど」
「その学校はそうなの」
「みたいよ、まあね」
 一華はさらに話した。
「もうないけれど男の子の下着も」
「指定しているところあるの」
「今もあるかどうかわからないけれど」
 こう前置きして言うのだった。
「白ブリーフでないと駄目とか」
「校則って時々馬鹿なのあるわね」
「決める学校の先生が馬鹿多いからね」
 日本の教師はそうした輩が実に多い、犯罪を犯す輩やモンスタークレーマーも多かったりする者の話も多い。
「だからね」
「そうした校則もあるのね」
「世の中で一切通用しない」
 そこまでレベルが低いというのだ。
「そうした先生がね」
「普通にいるわね」
「だからね」
 それでというのだ。 
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