星河の覇皇
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第八十五部第四章 メキシコの思惑その二十七
「そう考えています」
「それは何よりですね」
「そう言ってくれますか」
「連合の治安が少しでもよくなり」
そしてとだ、アラガルは話した。
「平和になる為には」
「その為にはですか」
「長官の様な人が増える」
「そのことがですね」
「まさにです」
それがというのだ。
「何よりもよいことです」
「まずは意識からですね」
「連合全体の」
「そうですね、豊かになり」
「そして意識変革も行っていけば」
「治安の意味でも平和になる」
「理想論かも知れないですが」
それでもとだ、アラガルは話した。
「結局はです」
「それが最も効果がある」
「そうも思います」
「そう言われますと」
どうかとだ、ドトールも述べた。
「左様ですね」
「そうですね」
「人間は難しいです」
ここでだ、ドトールはこうも言った。
「非常に」
「我々が今飲んでいるコーヒーの様な」
「良心と悪心があり」
そしてというのだ。
「中には異常者もいます」
「そして異常者の見極めもですね」
「難しいです、しかしそうした人間で構成される世界の中で」
「治安を守っていく」
「そうしていくことが仕事ですね」
ドトールに対して言った。
「警察の」
「そうです、警察は市民を守ることがです」
それこそがとだ、ドトールも答えた。
「仕事です」
「そうですね」
「ですから」
「そうした人物についても」
「向かいますね」
「そして必ずです」
「逮捕する」
「それから裁判に送ります」
その様にするというのだ。
「そして罪を償わせます」
「そうされますね」
「警官ですから」
アラガルに強い声で答えた。
「そうします」
「長官のお心わかりました、では私も」
アラガルも述べた。
「今の職務を全うします」
「そうされますね」
「市民の為に」
「我々も市民ですし」
「同じ市民を守る」
「そうします」
こうドトールに述べた。
「必ず」
「左様ですね」
「必ず、それでなのですが」
ここでだ、ドトールは自分のコーヒーを見て言った。既にコーヒーは全て飲んでいてカップにはコーヒーの模様がある。
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