イベリス
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第百三十話 最高のカードその九
「それなら」
「今からですね」
「裏返して下さい」
「それでは」
速水も頷いた、そしてだった。
そのカードを裏返した、それは世界の正だった。速水はそのカードを見て微笑んでそのうえで言った。
「素晴らしいです」
「世界の正ですか」
「充分過ぎるまでに」
こう言っていいまでにというのだ。
「小山さんの人生はいいものです」
「そうですか」
「未来は力の正ですし」
それと共にというのだ。
「世界の正とは」
「凄くいいんですね」
「はい」
まさにというのだ。
「もうです」
「これ以上はいいまでにですね」
「いいです、小山さんの人生は満ち足りていて」
そしてというのだ。
「幸せなものです」
「そうですか」
「ですからこのままです」
「努力していけばいいですか」
「そうされますと」
それならというのだ。
「もうです」
「幸せにですね」
「過ごせます、生きていると色々ありますが」
それでもというのだ。
「おおむねです」
「幸せにですね」
「暮らせます」
「そうですか」
「ですから」
それ故にというのだ。
「安心してです」
「暮らせばいいですね」
「はい」
そうだというのだ。
「小山さんは」
「それじゃあ」
「努力されて下さい、不幸はあっても」
「小さな不幸ですか」
「それで済んで」
そしてというのだ。
「それ以上にです」
「大きな幸福がですね」
「訪れてきます」
「そうですか」
「そしてです」
「幸せな人生を送れるんですね」
「このまま努力すれば」
そうすればというのだ。
「やはり幸せになるにしましても」
「努力はですね」
「必要なので」
「それはしていかないといけないですね」
「はい、そのことは小山さんもおわかりですね」
「お父さんとお母さんも努力してますし」
両親のことを思い出して答えた。
「それに学校の方でも」
「聞かれますか」
「よく」
「それが聞ける環境は素晴らしいです」
速水は心で太鼓判を押して答えた。
「非常に」
「そうなんですね」
「先程占いで出た通りに」
「そうなんですね」
「ですから」
それでというのだ。
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