星河の覇皇
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第八十五部第四章 メキシコの思惑その二十一
「続いています」
「そうですね、ですから」
「連合ではです」
「食べる為に行う犯罪は少ない」
「それも非常に」
「人は衣食住が足りていますと」
アラガルも言った。
「礼節を知り」
「そうしてですね」
「犯罪にも走らず」
「国全体としても」
「治安がよくなりますね」
「豊かな国はそれだけで治安がいいです」
ドトールはこの真理も話した。
「やはり」
「余裕があるので」
「それだけで、ですが」
「豊かであれば治安がよくなるなら」
「それならですね」
「人類の社会は非常にです」
まさにとだ、アラガルも話した。
「楽ですね」
「人には色々な邪心もあり」
「悪事をしても儲けたい」
「食べられても余計にものを得たい」
「そうも思い」
「欲に走り」
そしてというのだ。
「尚且つです」
「悪に走れば」
「罪を犯します」
ドトールは己のコーヒーを見つつ話した、そのコーヒーはクリープが入っていて黒から茶色になっている。
そのコーヒーを見てこう言った。
「人には良心があれば」
「悪心もですね」
「あります、そして悪心が増せば」
「それで、ですね」
「罪に走り」
そうしてというのだ。
「罪を犯します」
「世の中そうした人もいますね」
「犯罪を犯しても富や地位を得たい」
「いますね、確かに」
「はい、そしてです」
「犯罪を楽しみとする」
アラガルはそうした人物について話した。
「快楽犯罪者も」
「います、そして」
「そうした者達こそですね」
「一番危険です」
「全くですね、犯罪を快楽とする」
眉を顰めさせてだった、アラガルはドトールに話した。
「私にはわからない心理です」
「私にもです、ですが」
「世の中にはですね」
「そうした人物もいて」
そしてというのだ。
「実際にです」
「犯罪を起こしていますね」
「中にはばれないだのつい忘れて犯罪を行う」
「そうした犯罪者もいますが」
「犯罪であることを知っていて」
「そのうえで犯罪を犯す」
ドトールも言った。
「そうした犯罪者もです」
「存在しますね」
「そして」
それでというのだ。
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