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GSネギま

作者:星 ハヤト
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番外編

 
前書き
せっかくなので
番外編書きます
 

 
今日は12月24日
世間ではクリスマス
しかし今日も普通に仕事をこなしている
『まったくこんな日にわざわざ仕事やらんでも』
『しょうがないですよ、横島さん』
『そうは言ってもな、周りはみんなうきうきで過ごしているのに、俺たちは除霊なんて』
『そうですけど…』
横島と刹那は依頼を受け、除霊に向かっていたのだ。
『俺はいいとしても、刹那ちゃんは良かったのか?せっかくのクリスマスなのに』
『私は大丈夫ですよ、それに…』
(横島さんと2人で仕事なんて、それこそ私にとっては)
『大丈夫か?顔赤いけど、熱でもあるのか?』
『はっ!いえなんでもないです!!』
刹那は横島と2人でいれることに幸せを感じていたことを悟られないように走り出した!
『そうだな、さっさと終わらせて帰るか』
『そうしましょう!行きますよ!』
『待ってくれよ、刹那ちゃん』
2人は急いで現場に向かった。
いつもと同じことをするだけ、そう思いながらも刹那は横島のことを横目で追いかけていたのだ
(いつもはみんながいるからあまり意識してなかったけど、やっぱり横島さんってかっこいいな)
なんて考えていた刹那は自分の気持ちと向きあっていた
そんな時だった
『刹那ちゃん、危ない!!』
『はっ!!』
意識を外してしまった、隙があったとまでは言わない
ただプロとしては失格の行為だった
目の前には既に悪霊が殴りかかってきていたのだ
(間に合わない、ごめんなさい)
刹那は攻撃に転じることが出来ずにいたのだ
(間に合え、俺の前ではもう誰も死なせはしない)
(超)(加)(速)
横島は咄嗟に文珠を発動させる
刹那を優しく受け止め、悪霊の攻撃を自分で受ける
『くっ!こいつで終わりだ』
(滅)文珠により悪霊を消滅させた
『横島さん!大丈夫ですか!私なんかの為に…』
『何を言ってるんだよ、将来有望な刹那ちゃんに怪我なんてさせたら、俺が一生後悔するよ』
『でも…』
『大丈夫、大丈夫、こんなの怪我のうちに入らないよ』
怪我の具合を確認する横島に対し、自分の不注意で横島に怪我をさせてしまったことに、罪悪感を感じている刹那。
しかし横島は
『大丈夫だって、それにしてもどうしたんだ?いつもはあんな事ないのに』
『そ、それは…横島さんが…』
『俺?なんかやった?』
『いえ、そういう事では無いのですが』
刹那は自分が横島に見とれてしまったとは言えなかった
そんな事で大事な人に怪我をさせてしまったとは
プロ失格と言われてもしょうがない出来事なのだから。
『まぁ刹那ちゃんが怪我なくて良かったよ』
『横島さんは無理しすぎです、でも本当にありがとうございました』
(癒)文珠を使い怪我を治した横島だった
『さて、仕事も終わったし帰るとするか』
『そ、そうですね』
(もう終わりか、せっかく2人っきりになれたのに)
刹那はそんなことを考えて帰路に着いた
しばらく無言で歩いていた2人だったが
不意に横島が刹那に向けて話したのだった
『そうだ、今日はクリスマスだろう、せっかくだしさちょっと寄り道して行かないか?』
『えっ?』
横島の言葉に驚く刹那だったが
『いいから行こう!』
『よ、横島さん!!』
(転)(位)
着いた場所は綺麗にイルミネーションされた夜景の見える場所だった。
『綺麗!』
『そうだろう、刹那ちゃんに見せたいと思って』
『横島さん……』
刹那は自然に綺麗と言ってしまった。
横島はドヤ顔を決めていた。
『いつも本当にありがとうね、刹那ちゃんにはいろいろと感謝してるんだよ』
『私の方こそ、今日も迷惑をかけて…』
『何を言ってるんだよ、いつも感謝してるのは俺の方、なかなか2人になることはないからなんか照れるな』
刹那と2人でイルミネーションを見てるということに
急に照れ始める横島だったが
『横島さん、いつもありがとうございます』
『刹那ちゃん、もっと肩の力抜いて行こうよ、何もかも1人で背負い込む必要はないんだよ』
そう言う横島に対し満面の笑みを浮かべる刹那
『そうそう、笑ってる刹那ちゃんが俺は大好きだぞ』
刹那は顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。
『刹那ちゃんの笑顔は俺が守るから、これからもよろしくな』
『はい、横島さんの笑顔は私が守ります!』
『よし、これからも頑張ろう』
2人は自然と手を繋いでいた
(横島さんが手をに繋いでくれた、は、恥ずがしい)
(でもやっぱり横島さんといるとホッとするな)
『いつもはみんなと居るから出来ないけど、たまにはこういうのも悪くないよな、刹那ちゃんは凄く可愛いし』
なんて横島は頭の中で思ったことを自然と口にしてしまっていたのだ。
クリスマスがくれた2人だけの時間
なかなか口に出して言えないことも
この素敵な風景が言わせてくれたのかもしれない
(ずっと言いたくても言えない、とっても大切に思っていること、出来ないことも多い、それでも俺は君のことを大切に思ってる、届くといいな、この想い)
『そろそろ帰るか、あんまり遅くなるとみんな心配するし』
『そうですね、本当にありがとうございます』
『刹那ちゃん!』
『横島さん!』
2人は最後に満面の笑みを浮かべて言った
『『メリークリスマス』』
 
 

 
後書き
今日はせっかくのクリスマスなので番外編にしました。
普段は言えないこと、感謝の気持ちを伝えてみました。
大切な人がいる、守りたい人がいる、愛する人がいる
全ての皆さんに素敵なクリスマスが訪れることを祈ってます
 
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