姉と妹それぞれの才能
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第二章
「二人共駄目な部分を少しでもよくすることも大事だけれどな」
「才能のある分野を伸ばす」
「その為の努力をすることね」
「寿美香は理系を勉強してね」
母は具体的な努力の仕方を話した。
「美佐江は歌のレッスンをしていくと」
「そうしていくといいの」
「私達天才になれるのね」
「そうよ、本当に世の中全く無能な人はいなくて」
そうであってというのだ。
「自分が持っている才能に気付いたら」
「そうしたらなの」
「努力すればいいのね」
「そうよ、だから二人共天才になりたいなら」
それならというのだ。
「理系に音楽をね」
「努力すればいいのね」
「そうしたらいいのね」
「そうよ」
こう話すのだった、そのうえで。
双子は両親が言った通りそれぞれの才能がある分野を努力していった、その結果寿美香は有名な数学者となり美佐江は日本で誰もが知る歌手になった、それでだった。
姉妹それぞれ実家に帰った時にこう話した。
「それぞれの才能を見付けられたら」
「それならその才能がある分野を努力する」
「そうしたらいいのね」
「お父さんとお母さんが昔言った通りにね」
「それで私達の今があるし」
「才能に気付くことは大事で」
そうしてというのだ。
「努力することも大事ね」
「そうしたら成功するわね」
「そして世の中全く無能な人もいない」
「そのことも覚えておかないとね」
「人は誰でも何かしら才能がある」
「私達なんて色々欠点あるしね」
このことも話すのだった。
「お互い音痴だったり理系が駄目だったり」
「そうだしね」
「全くの無能な人はいなくて」
「何かしらの才能がある」
「要はその才能に気付くこと」
「色々やってみないとわからないわね」
二人で左右対称の様に話していく、二人は二十代後半になっているが外見は母親の若い頃そっくりであり二人の外見も鏡合わせの様だ。
「私達もやってみて気付いたしね」
「お父さんもお母さんも見て」
「それで才能に気付いたらね」
「そこを伸ばすことよね」
「努力して」
「そのうえでね」
「そうだな、二人の才能に気付いてよかった」
父はお互いで話す娘達を見て言った。
「本当にな」
「それで努力してね」
母も言った、見れば二人共結構歳を経ているがまだまだ元気な様子である。
「今ちゃんとやっていってるから」
「本当によかった」
「全くよね」
今の娘達を見て話すのだった、娘達もその両親の言葉に頷いた、そして一家揃って美味しい食事を楽しんだのだった。
姉と妹それぞれの才能 完
2023・12・23
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