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夢幻水滸伝

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第三百二十八話 時間を操る力その六

「起きた世界で」
「そうなのですね」
「チェーン店のレストラン経営してまして」 
 それは八条グループの系列だったりする。
「それであたくしも子供の頃から」
「そのお店で、ですか」
「お店に出なくても家事をしたりして」
 そうしてというのだ。
「働くことがどういうことか」
「ご存知ですか」
「働いてお金を儲ける」
 そうしたことがというのだ。
「最も尊いとです」
「お考えなので」
「紐になることは」
 そうした生き方を選ぶことはというのだ。
「ないです」
「そうですね、私もです」
 市長は自分のサンドイッチをパンに漬けつつ話した。
「ミッチェル様はそうした方には見えないです」
「働く人やとですか」
「見ています、ですから」
「今の様にですね」
「働かれることも」
 このこともというのだ。
「当然です、そしてその働きによって」 
 ミッチェルのそれによってというのだ。
「勢力は日に日にです」
「よおなってますか」
「はい」
 そうなっているというのだ。
「治安も産業も環境もインフラも」
「その全てが」
「貧民街もです」
 こちらもというのだ。
「このアイオワ州にもありますが」
「あたくし達の勢力圏でもですね」
「そうした場所もです」
「徐々にですか」
「治安も衛生も改善されて」
 そうなっていてというのだ。
「それで、です」
「よおなってますか」
「そうです、ですから」
「政はですか」
「お見事です、このままです」
 市長はビーフシチューを食べつつミッチェルに話した。
「お願いします」
「そう言ってくれるなら」
「励んでくれますか」
「これからも、あと賊ですが」
「山賊やハイウェイマンやギャングですね」
「マフィアもですね」
「街や村そしてその外にいる」
「まずは過去を問わないので降る様に言って」
 そうしてとだ、ミッチェルは市長に彼等への政としての対策を話した。話すその目は真剣なものだった。
「労働者になってもらいます、治水や開墾の」
「そうしてもらいますか」
「人手不足なので」
 それでというのだ。
「荒っぽい仕事はです」
「彼等にしてもらいますか」
「仕事があらへんなら」
 それで賊になるならというのだ。
「仕事を与えます」
「そうしてですね」
「悪事をせえへん様にします」
 その様にしていくというのだ。
「それなら」
「そうですか、それならです」
 市長もその話を聞いて言った。
「賊も根っからの悪人達でなく」
「食べる為になったのならですね」
「降り労働者になってくれます」
「そうですね、頑張ってもらいます」
「それでは」
「そして獣やモンスターの討伐ですが」
 ミッチェルはこちらの話もした。 
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