ハッピークローバー
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第百九話 四人で話すことその六
「これはちょっとね」
「夏にそうしたシャツは」
「汗かくし」
「身体も熱が籠ってね」
「私は絶対に嫌よ」
「程々ね」
「身体はね」
あくまでというのだ。
「そうじゃないとね」
「駄目ね」
「さもないとね」
それこそというのだ。
「駄目でしょ」
「だからあがる前に冷たいシャワー浴びたのね」
「そうしたのよ、それでいいでしょ」
「ええ、お酒もかなり抜けたし」
見れば二人共そうなっている。
「程々にあったまってる調子よ」
「そうでしょ、それで留奈と理虹も」
富美子は二人のことも話した。
「そうしてるかしら」
「私達がお話してるの聞いてたし」
一華はそれえでと答えた。
「してるでしょ」
「ちゃんと」
「そうでしょ」
こう富美子に述べた。
「ちゃんとね」
「そうだといいけれどね」
「私あとちょっとしたら帰るけれど」
一華はこうも言った。
「ちょっとね」
「ちょっと?」
「休んでいい?」
こう提案したのだった。
「ここでね」
「いいわよ」
富美子は一華の申し出に笑顔で答えた。
「何なら泊まってもっていうのがね」
「美奈代さんね」
「私もいいけれど」
「今日は帰るわ」
こう富美子に返した。
「家にもそう言ってたし」
「だからなの」
「気持ちだけ受け取って」
そうしてというのだ。
「それでね」
「ちょっと休んで」
「そうしてね」
そのうえでというのだ。
「帰るわ」
「そうするのね」
「ええ、じゃあ三人でね」
留奈そして理虹と、というのだ。
「帰るわね」
「二人待って」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「ちょっとリビングで休ませて」
「わかったわ」
富美子もそれならと答えた、そうしてだった。
一華は少しリビングでくつろぎだした、やがて留奈と理虹が来たがここで留奈は富美子に笑って言った。
「いやあ、参ったわ」
「どうしたのよ」
「実はお風呂出てね」
そうしてというのだ。
「危うく理虹のショーツを穿くところだったのよ」
「気をつけてね」
理虹も言ってきた、二人共酒はかなり抜けた感じになっている。
ページ上へ戻る