神々の塔
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第四十八話 仙人達その十一
「だからな」
「諦めへんことですね」
「千里の道も一歩からでだ」
それではじまってというのだ。
「一歩ずつ進んでいくとな」
「必ず踏破出来ますね」
「終わらないものはない、だからな」
「最後まで、ですね」
「諦めないことだ、いいな」
「そうしていきます」
「そうだ、ではな」
「これからもですね」
「進むのだ、河豚を食べたなら」
それならというのだ。
「まただ」
「先に進むことですね」
「そうするのだ」
綾乃に笑顔で言い他の面々にもその笑顔を向けていた、一行はその言葉を受けてまさにそうしていこうと誓った、そのうえで。
一旦下の階段の宿屋に入った、そうしてだった。
そこで身体を清めた後で河豚料理を食べたが。
綾乃はまずはてっさを食べた、そのうえで笑顔で言った。
「長嶋さんみたいに食べてるね」
「いや、あの人俺のおごりって言ってごっそり食うからな」
芥川もてっさを食べている、そのうえで苦笑いで応えた。
「お皿の上のてっさ一度にな」
「それで専用のお碗の中にぽん酢か何か入れてて」
「食べるさかいな」
「あの人はそやね」
「他に球場の関係者の食堂でな」
チームのだ。
「ハムサンドのハムだけ食べてな」
「元の場所にちゃんと戻すそうやね」
「アンパンやと中の餡子だけ食べてな」
「戻すね」
「西瓜は先っちょだけ食べてな」
「何も知らんで見たらドン引きやな」
施もそれはと返した。
「絶対にな」
「あの人のことはよお聞くが」
羅も言った。
「とんでもない逸話多いな」
「球場に息子さん置いていったりな」
メルヴィルはこの逸話を出した、それが一茂氏である。
「車のキーかけたまま駅前に置いたり」
「食べものもそうでな」
トウェインも話した。
「あらゆることでそうやねんな」
「ものごとにめっちゃ集中して」
そしてとだ、綾乃は四人に話した。
「他のこと忘れたりするらしいね」
「何か聞いてるとな」
「かなり変わった人やな」
「アメリカで皆英語上手いねとか言うたりな」
「ベース踏み忘れたりな」
四人も多くの逸話を知っていた。
「選手の名前よお忘れて」
「巨人に来て欲しいって学校まで来て言った人忘れたり」
「ストッキング両方一方の足に履いて何処行ったとか」
「いきなり部屋の中で素振りはじめたりな」
「そんな逸話ばかりで」
綾乃はまた言った、てっさを食べて日本酒を飲みつつ。
「発達障害みたいやね」
「あの人は絶対にそやな」
リーは唐揚げを食べつつ応えた、四人は残る二人の六将星の面々と共に鍋をつついているが彼はシェリルと共にそちらを食べている。
「発達障害や」
「そやね」
「他にエジソンやピカソもそうで」
「レオナルド=ダ=ヴィンチさんもで」
「アインシュタインもそうやったらしい」
「何でも坂本龍馬さんも」
「モーツァアルトもな」
この人物もというのだ。
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