人生コンティニューしたらスクールアイドルを守るチートゲーマーになった
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78話 想いよ1つのLightningとなれ
前書き
仮面ライダーグレートクローズ
パンチ力 635,000t
キック力 658,000t
ジャンプ力 8230m(ひと跳び)
走力 0.012秒(100m)
カタログスペック上はクローズマグマに大きく勝っているが、実際は戦闘時の平均スペックにおいてははかなり劣っている。
ただ小回りが利く上に、クローズマグマの欠点である体温上昇による冷静さの欠如を防ぐ。
このスペックの数値は本編とは比較にならないほどのハザードレベルの上昇が原因している。
千歌と曜は互いの想いを1つにできた。
俺や鞠莉が暗躍したとはいえ、千歌と曜は調和をした。団結ではない————調和なのだ。団結ではダメだ。団結では他の考えを捨て去ってしまうからだ。
そう————調和なのだ。
「フッ……」
「どうしたずら?」
「いや……なんでもないよ、花丸。」
そして今—————本番がやってきた。
初めての試み……しかし、不思議と緊張はない。それは俺だけ特別なんじゃない。9人全員の心から緊張や不安というものが消えているように感じられる。
そして……その時がやってきた。
「千歌、曜……そして梨子。」
「「「!?」」」
2年生の3人が振り返り、声をかけた俺を向く。
俺は二本指を3人に示した——————
3人はグーで返してきた………これで良いのだ。
想いよひとつになれ
———————※———————
「滅……本当に上手くいくかな?」
「あぁ。アークの導きは必ず我ら人工知能を正しき道へと誘う———俺たちはただ黙って従えばいいだけだ。」
「ふーん。まっ、それもそっか!!」
才が迅と戦った際にくっつけた発信機のため、基地移動なりしなくてはならない滅亡迅雷.net。
滅と迅はアークの指示に従い、どことも知れない方向へと進み出している。
大胆かつ鈍足な動き……これでは見つかるのも時間の問題。
そして——————
「やあ。やっぱり我が主人の言う通りだったね。」
「お前は……!」
迅の認識した人物とは、もちろん、オーマジオウの忠実な部下でありそして才への連絡役である祝。
「君たちが滅亡迅雷.netだね?———私は黒地祝、又の名を仮面ライダーウォズ。」
「ふん……やはり、来たか。」
「よーし!2人がかりなら負けないぞ〜!!」
≪≪フォースライズ!≫≫
≪フライングファルコン!≫
≪スティングスコーピオン!≫
≪≪BREAK DOWN……!≫≫
「調子に乗らないことをお勧めするよ。」
≪キカイ!≫
≪フューチャータイム!≫
≪フューチャーリングキカイ!≫
「機械にはキカイの力……さぁ、行くぞ!」
「ふっ、我が餌食となれ……!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ここは弁天島。
以前、アークの支配下に置かれたライジングアルティメットクウガをムテキゲーマーが止めた場所でもある。
さて……そこへ向かう1人の漆黒のアンドロイド—————腰にアークドライバーゼロを身につけた……仮面ライダーアークゼロ。
『これが……結論だ。』
そう————囮作戦とも言うべきこの作戦。滅たちが敢えてアジトを変える動きをすることで、敵の目を引き付け、そのうちに《《弁天島に眠る力》》を手に入れて、弁天島をアジトにしてしまおうというなんとも大胆かつ綿密な作戦だ。
しかし……しかし………
「結論にしては随分薄っぺらいな。」
『何……伊口才…なぜ貴様がいる?』
この天才ゲーマーでAqoursのGMであるこの俺が立ちはだかる。今頃Aqoursの9人は、踊り終えているくらいであろうか………
「この弁天島……お前はもともと《《ここに》》封印されてたんだろ?」
『何だと…?』
「まぁ、囮作戦は失敗に終わったってことだ————稜の仇…今こそ取らせてもらう!!」
≪ハイパームテキ!≫
≪ドッキーング!≫
「ハイパー……大変身!!」
≪パッカ〜ン!! ムー!テー!キー!≫
≪輝け〜!流星の如く!黄金の最強ゲーマー!!≫
≪ハイパームテキエグゼーイド!!≫
星屑が頂点に登る太陽に勝るほどに輝くのは、完全完璧に近しい装甲……いや全身が無量光を発している!!
≪ガシャコンキースラッシャー!≫
「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ…!」
『前提を書き換え、結論を予測「させるか!!」
アークゼロの瞳が怪しく光るとともに行われる予測演算の余地すら与えずに、胸板に向かってキックを放つ。たまらずアークゼロは後退りしてしまう。
残像が残るほどのハイパー光速で、アークに連続攻撃を加えていく。
まさにクロックアップに翻弄されるように。
『調子に乗るな!!』
≪アタッシュアロー!≫≪ガシャコンスパロー!≫
アークドライバーの3Dプリンターで武器を高速生成、上空に矢を放ち、雨のように降らせる。
流石に当たるのは分が悪いので、矢の雨の範囲外へと距離をとる。
「なるほど……流石はアーク。この手の光速攻撃には全範囲攻撃が有効だ。」
『フン……』
アタッシュアローのトリガーを引き、血の色をした矢を放つ。俺はすかさずキースラッシャーでその矢を明後日の方向へ軌道修正する。
≪サウザンドジャッカー!≫≪ディープスラッシャー!≫
「それは稜の……!」
『解析した武器ならば簡単に生成できる……』
「だったらこっちも!」
≪ディープスラッシャー!≫
稜の形見……その1つがこのディープスラッシャーだ。あちらは複製品に対して、こちらはオリジナル———コピーがオリジナルに勝てるわけがない!
アークゼロはディープスラッシャーガンモードで遠距離戦を持ちかけるが、俺はキースラッシャーで全て受け流し、ディープスラッシャーで左肩を斬る。
しかし同時にサウザンドジャッカーの斬撃を右肩に貰ってしまう。
「ちぇっ……!」
『——————』
≪JACKING BREAK!≫
漆黒のサメが8匹ほど現れ、俺を襲う。群鮫の第一波を力技で弾き返すが続く第二波がやってくる………よって、こちらも迎え撃とう。
≪ギガオメガギリ!≫
紫炎をキースラッシャーとディープスラッシャーに纏わせ、飛ぶ斬撃を円状に描く。暗黒のサメの群れを一刀両断し、その勢いのままアークゼロにそれを喰らわせる————が、弾き返される。
『————エグゼイド、お前の弱点を見切ったぞ。』
「何……?」
アークゼロはドライバーから黄金のプログライズキーを生成し、そのままサウザンドジャッカーへとセットする。
≪サウザンドライズ!≫
≪THOUSAND BREAK!!≫
アークゼロがジャッカーの引き金を引くと、ダークドラゴン・シャーク・ホッキョクグマ・薔薇・バッタetc……おびただしいライダモデルが召喚された。悪意のデータで汚染された彼らは一斉に俺に襲い掛かる。
まずい……流石に今の武器で防ぎきれない。吹き飛ばされれば最後、アークに弁天島を明け渡してしまう——————であれば、遂にあの力を使うしかあるまい。
俺の————新たな力を。
≪ムテキレベルアップ!≫
ドガァァァァァァァァン!!!!!
空気に轟く雷鳴———いや、神の雷。
おびただしい数のライダモデルは一瞬にして、風の前の塵芥となってしまう—————まさに神の怒りに触れた動物かの如く。
そう、俺の体は雷を身にまとい—————今にもその余剰エネルギーを地上へ放出している。
『一体何だ……』
「————仮面ライダーエグゼイドムテキゲーマー……《《ラースフォーム》》ってとこかな?……さぁ、行くぞ!!」
アークゼロはすぐさま防御姿勢……も、今まですら超光速のスピードも、次元を超え、天の雷を纏いながら神速のスピードにより、アークゼロの腹部装甲をぶん殴る。
一瞬で5連パンチ……その1つ1つに地面に深い亀裂を加えるであろう衝撃波が伴われている。アークゼロは倒れ込みかつも地面を引きずる。
もう一度言おう———仮面ライダーエグゼイドムテキゲーマー ラースフォーム……!
『何だこの力は……ケツロンが——導き出せないだと?』
「当然だ。ラースフォームは雷神の力———この辺り一体が特殊磁場になっているからだ!!」
『こんな筈は……!!』
「まだまだ行くぞ……!」
俺はより大きな舞台を欲して、アークゼロの体を駿河湾上空へと雷鳴の衝撃波をもって吹き飛ばす。上空に浮かんだところを、その場に瞬間移動してそのまま蹴り下げる。
チャージする—————自分の体に回っている雷神のパワーを手に込め、自分の背丈と同じ長さはあろう雷霆を生成する。
「ハァァァァッ!!!」
その雷霆を投げつける。
ダコダコガダギラガッッターン!!!!
物凄い音。まさしく神の雷と言って差し支えない究極の雷霆————かつて、ソドムとゴモラを滅ぼした天の火。ギリシャ神話のゼウスの雷霆……いやそれ以上の威力かもしれない。
一瞬天地が逆転し全ての人の目を潰した光は、もはや《《自然すら超越したもの》》なのかもしれない。
雷霆が落ちた海面には無数の渦ができ、駿河湾のど真ん中に水が蒸発したがためのちっぽけな足場としての島が完成する。そこにアークゼロは膝をついている。もう身体中から火花を散らしている。
『バカな……ワタシは————』
「一気にケリをつける————そういえばお前は肉体を破壊しても再生するんだったな……だが、俺の前には無意味だ!」
≪キメワザ!≫
先ほどと同等————いやそれ以上の雷エネルギーを右足に込める。想いをエネルギーに換える……このラースフォームとは想いが具現化したパワーの1つなのかもしれない。想いによって為される、決して俺のアップデートだけではなし得ないナニカ。
今の俺にはソレが必要だ。
そして稜にも手に入れて欲しかったモノだ。
「砕けろアーク!!」
≪HYPER CRITICAL SPARKING!!!≫
響く雷鳴の蹴撃。
俺の黄金の右足は豪雷を伴ってアークゼロの胸部装甲を捉え、貫かんとする。
アークゼロは依代となっている漆黒のロボット個体を捨てようとする……が、一向にそれができない。
『依代が捨てられないだと……!』
「今更気づいたか…!この神の雷はその身に帯電する……依代を変えて無限に蘇るお前も、これじゃあ依代を変えることはできないだろ———!!」
『バカな———こんな結論ハ有り得なイ……!!!』
「ぶっ飛べ…!黄泉の国まで!!」
『ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
断末魔を挙げながら、空の彼方————まさしく黄泉かもしれぬ場所へとアークゼロは消えていった。
「勝ったぞ……稜。」
気づいたら友の名を呟いていた……しかし、アークゼロを捕らえることで会えぬ友に会えるかもしれない。
その一縷の望み……それに賭けよう。
だが———————
下から嫌な音がした。
「これは……!」
俺が雷霆を投げつけた場所が、渦どころかワームホールのようになっており、それは底が全く見えなかった。
それどころか……
「オイオイ、マジか……逃げられねぇ!」
まるでこの先にあるモノを確かめろと言わんばかりに、俺は底なしのワームホールへと誘われる………
そして、全て元通りになった。
〜〜〜〜〜〜〜
ワームホールに吸い込まれた。
俺は歪んだ異空間を旅行しながら、何処かへ向かっていく。ここで無理に抵抗して時空間の歪みなどを生み出して、面倒なことになるのは避けたい。
故にこのまま流れに乗って、終着点まで着いたら帰ろう。
「来るぞ!黒澤!」
「わかっている……だが———」
『人間は滅びる———』
ソーサラーを抱えようとするダークキバ。しかしその隙を逃すまいと、アークゼロは必殺ボタンを押す。
≪オールエクスティンクション!≫
「お前ら!」
「クウガ!貴様は行かさん!」
「ぐっ!」
アルティメットクウガを足止めするのは、悪魔の如く6つの黒羽に黄金の紋様が施された2人。その血に染まった瞳は否応なしに威圧感を与える者達。
2人は自身の持つ大剣・斧とレイピアをクウガに振るい、ダメージを与える。
「殺ってしまいなさい!アーク!」
「俺たちがコイツを痛ぶる間にな!!」
「キバ…ソーサラー……!」
その指示に従い、アークゼロは赤黒い光弾を放つ—————が、ここに雷鳴轟く。
光弾は爆発し、そこから立ち上がった煙————ベールの役割をになったそれが脱ぎ捨てられ、雷鳴の正体が顕になる。
「ここは……って、アークゼロ!?」
『貴様……何者だ?』
「え、さっき会ったばっかり……?」
そう、完全ムテキの仮面ライダーエグゼイドムテキゲーマー。別称光るそばマン—————いや、やめとこう。
頭部装甲に搭載された詮索装置でこの戦況を把握する————なるほど、ソーサラーが居るってことは間違いなく過去。そしてクウガにダークキバ……まさかこの時代は…!
そしてクウガを追い詰めている敵。アイツらはヤバい気配がプンプンする。単体でもアークゼロを凌駕する…全く見たことない気配だ。
ともかくここは一時撤退を目標にするか……!
「はっ!」
『ぐっ…』
雷を纏った神速のパンチがアークゼロの胸部を襲う。その一撃は電子機器のオーバーフローによってアークゼロの行動を制限する。
「なっ…!」
「アークゼロを一撃で————」
驚くダークキバとソーサラー。同時にその攻撃に怒りを顕にするのが、あの厄介そうな2人組。
「貴様……あの神たるお方の邪魔をする気か!?」
「誰かは知らないが——誰かの自由を侵すのなら、俺は容赦しない。」
「この世界の住人は全てあのお方のモノ———ならば貴様は我ら《《大烏》》———ロード・オブ・クロウの排除対象です!!」
斧と大剣が襲い来る……が、難なく避け、後ろから奇襲していたレイピアを踏み台にしてさらに後ろへと回る。
≪ジャ・ジャ・ジャキーン!≫
剣モードのキースラッシャーのキーを3つ押し、飛ぶ斬撃を2人に喰らわせる。
当たった斬撃は直後に爆発して、その場にいる味方サイド全員を避難する煙幕として役立たせる。
「クソっ……!」
「あの仮面ライダー……侮れぬな。」
〜〜〜〜〜〜〜
「ふぅ……」
攻撃を仕掛けるのは慣れていても、撤退というのはなかなか慣れないのはネックである。特に3人を連れて撤退とは……
陸地———と言っても、ここはおそらく淡島の一角にある廃屋に休まった俺は変身を解除する。するとダークキバが声を掛けてきた。
「で……お前は誰だ?」
「俺か?俺は伊口才——仮面ライダーエグゼイドだ。」
「仮面ライダー?」
「お前らも仮面ライダーじゃないのか?」
「そうか……名前なんて特にないが——そういうことにしておこう。」
3人は変身を解除する。
ダークキバの変身者は———まさしく魁の面影を存分に感じる。服装こそ現代とは異なるが、明らかに先祖であることは間違いない。
続くソーサラーの変身者もエメラルドのような瞳を持つダイヤやルビィ、そして何より黒澤父を数十歳若くした感じといえば、正しいだろうか。
そしてクウガの変身者は……
「虎太郎……!?」
「?——僕は40代目空我……名前はない。」
「———そうか……」
「私は小原王太郎。こっちは黒澤石英(いしひで)。共に若年ながらも小原家と黒澤家の当主だ。」
「そうか……よろしく。」
形式のあいさつを終えると、俺は淡島から見えるそれなりの山に城があることを確認する。おそらくあれは韮山城———しかもかなり新しいと見える。
ということはあの城を後北条氏が建ててからそう遠くはないから……
「今は……16世紀——いや、元号は『大永』か?」
「いかにも。」
「で、お前は何者だ?どこの国の者だ?」
小原王太郎の問い詰めに俺は至って冷静に答える。
「俺は———この時代から500年後から来た者…かな?」
「「「!?!?」」」
「まさか……おい、小原。」
「あぁ…ひょっとすると、な。」
「何だ?」
「いや何でも『みんな!!』
王太郎の声を遮るように、元気な……どこかで聞いたことのある声が廃屋にやってくる————みかんのような芳香を漂わせて。
「帰って…これたんだね!!」
「千陽さま…!」
「千陽?」
「この人は……?」
「お前——!!!」
少女が俺の方を向いて驚いた。
黒澤石英が名前を放った千陽という人物……そう、みかん繋がりであの千歌とそっくりな少女。服装はまさしく巫女———いやシャーマンだ。
唯一千歌と違う点は、瞳が玉虫色……構造色、虹色であることか。
「紹介しよう、才殿。この人は高神千陽(たかみちはる)様———この世でたった1人、偉大なる太陽の女神をその身に宿し、その意志を伝えることのできる———高神家で500年に一度、三姉妹の末っ子に産まれるとされる巫女様だ!!」
「太陽の女神……」
「もう!やめてよ、石英君!私はそれしかできないんだから……」
自信なさげに答える彼女に俺は正直な感想を述べる。
「いや———力になることができる分、君はすごいよ。」
「ありがとう————ところで、あなたは?」
「俺は伊口才。この3人と同じく、遠い世界からやってきた力を持つ者だ。」
「そうなんだ…よろしくね!!才くん!」
そう言って握手を交わす————俺と千陽。
これから始まること……それは、想像を絶する悲劇と救済の物語だ。
————————※————————
時離れて、現代。
仮面ライダーエグゼイドムテキゲーマー ラースフォームが彼方まで吹き飛ばしたアークゼロが不時着したのは、富士山付近————かつてここは神の国 高天原があったそうな。
そう————神なのだ。
「ナムロド様〜」
「なんですか歩実?」
「本当にいるんですか〜?」
「はい。元はと言えばあの人工知能アークは私の脳……私の精神と密接に結びついている。」
漆黒をベースに縁が金でかたどられたローブをその身に纏うナムロド———その神が、歩実と呼ばれる秘書———いや神の隷属女を連れ、山中を彷徨う。
そして2人はお目当てのモノを見つける。
「あったよ!ナムロド様!!」
「おや……これはこれは。電撃による硬直状態ですか…」
『ワタシは……ガ……』
「ですが関係ありません。」
ナムロドはバグルドライバーX(カイ)をアークドライバーに突きつけ、そしてソレを吸引する。
『ぐっ……ワァァァァ!!!』
「フフフ……」
そしてアークゼロの装甲は跡形もなく消滅して、そのデータはバグヴァイザーの内部へと吸収され、バグヴァイザーの機関と成り下がる。
「ナムロド様鬼畜ぅ〜♡」
「元はと言えば《《あなたの血筋》》でしょうに。しかしこれで私の肉体の支配権は確立しました……後はこのアークが私の完全な依代となるレベルまで育てるとしましょうか……!」
「全てはナムロド様のため……そして憎き神と人間へと復讐のため——♡」
———全ては邪な欲望の権化である自分を、楽園から追放した完全自由人への復讐のため。楽園の住人への逆恨みのため。
これから始まること……それは、想像を絶する喜劇と復讐の物語だ。
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