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夢幻水滸伝

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第三百二十七話 二州と二人の星の者達その一

                第三百二十七話  二州と二人の星の者達
 ミッチェルとオニールそれに彼等のそれぞれの州についてだった、エリカは情報収集を行ってだった。
 その結果をトウェインとヘミングウェーにファイルにまとめて提出した、二人は早速そのファイルを読んだ、そしてだった。
 トウェインは考える顔になってだ、同席しているエリカに言った。
「二人共統治はな」
「ええですね」
「随分とな」
「善政と言ってええですね」
「ああ」
 今度は真剣な顔で答えた。
「ほんまな」
「そうですね」
「ああ、統治にこそや」
「その人の資質や性格が出ますね」
「幾ら何でも起きた世界の独裁者みたいな」
「アフリカにいる様な」
「ああしたのはな」
 エリカに苦い顔になって話した。
「論外や」
「そうですね」
「私利私欲のみでや」
「他は何もない」
「国も民もどうでもええっていう」
「そうした統治はですね」
「論外や、二人共穏やかでかつな」
 それと共にというのだ。
「民のことをちゃんと考えた」
「善政を敷いてますね」
「これはええ、それで二人共癖はあるが」
 今度は彼等の性格のことを話した。
「好戦的やなくてむしろな」
「平和的ですね」
「やる時はやるにしても」
 そうした性格だがというのだ。
「そやけどな」
「平和ですね」
「そうした性格やからな」
「彼等ならテです」
「こっちの誘いにもな」
「乗ってくれるでしょう」
「そやな、起きた世界でもな」
 トウェインはそちらの世界での彼等のことも話した。
「別にな」
「悪い人達ではないです」
「人の話は聞いてな」
「協調性もあります」
「それでこっちの世界でもやな」
「性格は変わっていませんね」
「結構状況や立場で性格変わる奴おるからな」
 トウェインはどうにもという顔で述べた。
「世の中って」
「よくも悪くもですね」
「ああ、ええ風にいくとな」
「好人物になりますね」
「環境次第でな」
「そして逆にですね」
「悪くもなる、権力を得たら豹変するとかな」
 まさに悪くというのだ。
「そうした奴もおるさかいな」
「残念なことに」
「そやけど星のモンは変わらんや」
「どういった立場でも」
「わい等にしてもな」
「左様ですね」
「それでな」
 トウェインはさらに言った。
「二人もな」
「変わっていないですね」
「それやとな」
「お二人にですね」
「それぞれ誘いをかけるか、棟梁のわいが行くか」
 自らというのだ。 
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