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ドリトル先生とラーメン

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第六幕その五

 学園の運営の人達にアンケートの申請を出しました、その後でお家でトミーにこんなことを言われました。
「他の国の人達からは舌に合わないということも」
「言われるね」
「日本料理全体がそうですが」
「ラーメンだってだね」
「そう言われることがありますね」
「僕達は最初から馴染んだけれどね」
 日本料理の味にというのです。
「けれどね」
「そうした人ばかりじゃないですね」
「スポーツ選手でもね」 
 他の国から来たというのです。
「結構ね」
「日本のお料理の味にはですね」
「うん、馴染めない人がいて」
 それでというのです。
「苦労する人もね」
「いますね」
「そうだよ、それでカレー位しか食べられないとか」
「そうした人もいますね」
「最初はね」
 日本料理に慣れるまではというのです。
「そんな人もいるよ」
「八条学園でもですね」
「そうだよ、来日して」
 そしてというのです。
「学園に入ってもね」
「日本料理に馴染めなくて」
「苦労する人もね」
「いますね」
「うん、例えばタイの人達はね」
「タイ料理は辛いですね」
「その辛さとね」
 それに加えてというのです。
「コリアンダーを使っていないことが」
「辛いとですね」
「言う人もいるよ」
「そうですね」
「各国の食文化への配慮もされていて」
 八条学園ではというのです。
「香辛料や香草を沢山用意しているけれどね」
「タイ料理に使う唐辛子やコリアンダーも」
「けれどそのままだと」
「日本の味付けにはですね」
「馴染めない人もね」
「いますね」
「やっぱり生まれた国の味は強いよ」
 その存在感はというのです。
「本当にね」
「そうですよね」
「だからね」
「日本の味に馴染めない人もいますね」
「日本以外の国から来た人達にとってはね」
「そうですね」
「味が薄いとか脂が少ないとか」
 そうしたというのです。
「意見がね」
「ありますね」
「どうしてもね」
「そうですね」
「だからね」
 それでというのです。
「そうしたことを知ることもね」
「大事ですね」
「僕達はよかったんだよ」
 先生は心から言いました。
「日本料理の味に何の抵抗もなく馴染めてね」
「そうなってですね」
「本当にね」
 まさにというのです。 
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