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新オズの臆病ライオン

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第六幕その六

「今はお昼前だしね」
「お昼を食べてなのね」
「そうしてね」
 そしてというのです。
「その後でね」
「お昼寝ね」
「そして起きたら」
 その後のこともお話するのでした。
「ティータイムだね」
「そちらね」
「お茶を飲んでね」 
 そうしてというのです。
「目を覚まして」
「それでなのね」
「またお散歩をして」 
 そしてというのです。
「夜までね」
「それで晩ご飯を食べて」
「その後はね」
「お風呂ね」
「それに入ってから寝よう」
「そうするのね」
「今日はね、ここでお昼寝したら」
 お散歩をしてお昼ご飯を食べてというのです。
「そうしたらね」
「凄くよく寝られるわね」
「そうなるよ」
 絶対にというのです。
「ティータイムまでね」
「それはいいわね」
「それじゃあね」
「ええ、今はね」
「お昼までね」
 まさにこの時間までというのです。
「よくね」
「お散歩ね」
「そちらをして楽しもう」
「そうしましょう」
「では僕はずっと歩いてね」
 かかしは自分のすることをお話しました。
「見て回って楽しませてもらうよ」
「僕もそうするよ」
 樵も言ってきました。
「是非ね」
「僕達は寝ることも飲んで食べることもしないし」
「休む必要もないしね」
「ずっとね」
「ここでもそうさせてもらうよ」
「そうした身体だからね、君達は」
 臆病ライオンも言いました。
「そうするね」
「いつもね」
「そうしているね」
「そうだね、それで楽しめるなら」
 それならというのでした。
「いいね」
「満足しているよ」
「不満に感じたことはないよ」
 二人で臆病ライオンに答えました。
「全くね」
「これまでそうだったし」
「これからもだよ」
「それが変わることはないよ」
「そうだよね」
 臆病ライオンも頷きました。
「君達は」
「そうした身体だからね」
「もうそれを受け入れてね」
「楽しむだけだよ」
「まさにね」
「そうだね、それじゃあね」
 臆病ライオンはさらに言いました。
「皆でそれぞれね」
「楽しもうね」
「この空中庭園も」
「そうしようね」
 こうしたお話もしてでした。 
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