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神々の塔

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第四十八話 仙人達その九

「皆で力を合わせてね」
「戦おうな」
「そうしましょう」
「自分等六人は前を頼む」
 芥川も言ってきた。
「そしてな」
「自分等はやな」
 中里が応えた。
「この度は」
「後ろに回るか後方から術でや」
「攻めるな」
「そうする、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「連携してな」
「戦うな」
「そや」
「今回もそうするな」
「一人で勝てん相手やからな」
 それ故にとだ、芥川も構えを取って答えた。
「そうするで、そして最後まで勝って」
「そうして宿屋でやな」
「河豚や」
 この魚をというのだ。
「綾乃ちゃんの言う通り皆で食べるで」
「そうするな」
「ああ、その為にもな」
「皆で連携して戦うか」
「そや、六人で正面から攻めてな」
「神霊さんの神経を僕等に集中させて」
「僕等はそうして攻める」
 こう言うのだった。
「ええな」
「ほなな」
 中里もそれならと頷いた、そうしてだった。
 十人で連携して戦っていった、六将星全員で曹国舅を攻め彼の注意を引いて芥川は仙人の側面に回り動き回りつつ攻撃を繰り出した。
 そこに綾乃達三人の術や神具での攻撃が繰り出される、その攻撃でさしもの仙人も遂に倒れた、そして全ての仙人達を倒すと。
 曹国舅は一向に満面の笑顔で話した。
「行ってよいぞ」
「ほなそうさせてもらいます」
「いや、我等八仙も全て倒すとはな」
 シェリルに言葉を返して話した。
「見事だ」
「そう言ってくれますか」
「うむ、それで下の宿屋でか」
「まずはお風呂で身体を清めて」
 そうして戦の垢を落としてというのだ。
「その後で、です」
「河豚だな」
「それを食べます」
「あたることはない」
 曹国舅は笑って言った。
「決してな」
「確かな料理人さんが調理するので」
「だからだ」
 それ故にというのだ。
「安心するのだ」
「ほな」
「うむ、しかし日本では随分長い間河豚を食べているな」
「中国では唐や宋の頃は食べていて」
「それが廃れた」
 河豚を食べることがというのだ。
「今ではもうだ」
「起きた世界やと食べへんですね」
「この世界では最初からだな」
「そうですね」
「やはりあたるからな」 
 どうしてもこの問題があるというのだ。 
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