神々の塔
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第四十八話 仙人達その五
「勿論ですよ」
「河豚出してくれるんですね」
「はい」
そうだというのだ。
「お客様がお望みなら」
「そうですか、ほな戦の後は」
「鉄砲ですね」
「河豚料理を」
是非にと言うのだった。
「頂きたいです」
「どんなお料理でしょうか」
「コースで」
それでというのだ。
「お鍋にお刺身に唐揚げに酢のものに」
「白子もですね」
「お願いします」
「わかりました、それでは」
「いや、塔の中で河豚食べられるなんて」
綾乃は満面の笑みで述べた。
「めっちゃ嬉しいですね」
「綾乃ちゃんよかったな」
横から中里が笑顔で言ってきた、他の面々も笑顔である。
「これでな」
「勝ったらね」
「お祝いで河豚食えるな」
「河豚を食べて」
それにとだ、綾乃はさらに言った。
「お酒も飲もうね」
「日本酒やな」
「河豚ときたら」
それならというのだ。
「お酒はね」
「日本酒やな」
「うちはそれやで」
「僕もや、ただ」
「ただ?どないしたん?」
「何か河豚食べたらな」
中里は考える顔で綾乃に話した。
「熱燗をな」
「そっちなん」
「飲みたくなるな」
「そやねんね」
「綾乃ちゃんも熱燗飲むやろ」
「飲む時もあるけど」
それでもとだ、綾乃は中里の今の問いには微妙な顔になって答えた。
「基本そのままやね」
「あっためへんでやな」
「冷やしたの多いね」
そちらだというのだ。
「それかロックか」
「それで飲むんやな」
「ワインやと冷やして」
そのうえでというのだ。
「カクテルかストレートにして」
「飲んでるな」
「そやね」
「確かにそやな」
「熱燗も好きやけど」
それでもというのだ。
「基本はね」
「冷えた方やな」
「熱燗やなくて冷燗やね」
笑ってこうも言った。
「うちがよお飲むのは」
「そやな」
「熱燗な」
リーはその種類の酒についてどうにもという顔になって話に入った。
「私はあまりな」
「好きやないか?」
「シンガポールは暑いからな」
中里に祖国の気候のことから話した。
「やっぱりな」
「お酒は冷たい方がええか」
「ああ、ただ健康にはな」
「あったかい方がええな」
「そやから暑い時に熱いもんを飲む」
「中国でもそうやるな」
「そや」
リーは中里に中国出身の羅と施を見つつ話した。
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