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神々の塔

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第四十八話 仙人達その二

「厄介なことに」
「何でもそこの状況次第でや」
「技術は進歩する」
「毒が多いなら」
 そうした世界ならというのだ。
「対策も発達してな」
「そうした術や薬が出来たな」
「普通の毒だけやなくて」
「麻痺とか石化についてもな」
「術や薬や道具が出来たわ」
「そういうことやな」
「若しやで」
 綾乃は右手の親指を立てて話した。
「河豚にあたっても」
「この世界やったら解毒の術ですぐに助かるな」
「河豚は美味しいけど」
「毒があるな」
「それも凄い猛毒が」
「あたったら死ぬ位の」
「復活出来るけど」
 こちらも術や道具によってだ、この世界はこうしたことも可能であることが起きた世界との大きな違いの一つなのだ。
「そやけどね」
「やっぱり死なんのが一番や」
「復活する時心も身体もめっちゃ痛いらしいし」
「復活は大きなことやからな」
「衝撃が凄くて」 
 心と身体にかかるそれがというのだ。
「それでやね」
「かなり痛い」
「そうらしいし」
「死なんのが一番やな」
「河豚を食べても」
「河豚は確かに美味しいわ」 
 中里も知っていることだった。
「魚介類の中でもな」
「特に美味しいね」
「お鍋にしてもお刺身にしてもな」
「唐揚げにしても」
「僕も大好きや」
「うちもやで、ただ毒があって」
「こっちの世界の河豚もな」
 綾乃に眉を曇らせて答えた。
「あってな」
「あたったら死ぬし」
「それでそうした時もな」
「術や薬があるさかい」
「すぐに助かるな」
「そやねんね、それと毒といっても色々で」 
 綾乃はさらに話した。
「蛇でもそれぞれの毒があるね」
「そや、大きく分けて二つある」
 リーは学者として綾乃に答えた。
「神経毒と出血毒や」
「神経毒は身体の動きに影響して」
「出血毒は多く血を出させる」
「文字通りに」
「蛇の毒と言ってもな」
「大きく分けてその二つがあって」
「それぞれの蛇でや」
「種類があるね、そやけど」 
 そうした状況だがというのだ。
「毒やど何でも解毒出来る」
「そうした術や薬がや」
「この世界では生み出されて」
「使われてるわ」
「そやね、研究の結果」
「有り難いことにな」
「河豚の毒にも植物の毒にも使えて」
「助かる、有り難い術や薬や」 
 リーは真顔で述べた。
「ほんまな」
「その通りやね、それで河豚を食べてあたっても」
「解毒の術や解毒剤でな」
「助かるね」
「この世界やとな、それで綾乃ちゃん今度」
「河豚食べたいって思ってるねん」
 実際にとだ、綾乃は笑顔で答えた。 
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