ハッピークローバー
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第百八話 乱痴気騒ぎはその五
「そうした病気持ってるなんてないでしょ」
「そんなキャラ出ないですね」
「だからいいけれど案外持ってるものなのよ」
現実ではというのだ。
「遊んでる人はね」
「どうしてもですね」
「そう、それでハーレム系は実際は」
「遊んでる人が集まりますね」
「多くみたいに厳選しないからね」
人をというのだ。
「どうしてもね」
「何かです」
留奈はここまで話してあらためて言った。
「お話を聞いてますと」
「思うところがあるわね」
「はい」
まさにと答えた。
「本当に」
「そうでしょ、現実はね」
「創作の様にはいかないですね」
「とてもね」
「性病とかありますね」
「そうよ、一回罹ったらややこしいから」
店長はまたこう言った。
「注意してね」
「それでその為にもですね」
「乱痴気騒ぎ、そっちの酒池肉林はですね」
「店長さんはですね」
「しないわ、焼肉屋さんでね」
「食べ飲み放題ですね」
「そっちよ、マッコリ美味しいでしょ」
この酒の話もした。
「焼肉ともあって」
「マッコリってあれですよね」
理虹はこの酒についてこう言った。
「濁酒ですよね」
「そうよ、要するにね」
店長もその通りだと答えた。
「お米で造ってるしね」
「そうですよね」
「お米の種類は違うけれどね」
日本はジャポニカ米で韓国はインディカ米というのが基本である、特に日本人のジャポニカ米へのこだわりは強い。
「同じよ」
「だから濁酒ですね」
「味もね」
「変わらないですね」
「甘いのよ」
マッコリはというのだ。
「それで濁酒もね」
「そうですね」
「清酒だと辛口も多いけれど」
それでもというのだ。
「濁酒は甘くてね」
「マッコリもそうですね」
「その甘いマッコリを飲みながら」
店長は笑って話した。
「それでタレに漬けた焼肉をよ」
「食べるんですね」
「そうしてね」
そのうえでというのだ。
「楽しむのよ」
「文字通りの酒池肉林ですね」
「それがいいのよ、酒池は飲み放題で」
「肉林は食べ放題ですね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「それよ」
「その辺りのお店でやってますね」
「繁華街に行けば」
「大阪でも神戸でも」
「難波なんかね」
それこそというのだ。
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