ハッピークローバー
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第百八話 乱痴気騒ぎはその三
「たまにね」
「ビール飲んでいたんですね」
「そうだったらしいし」
「あそこじゃ皆飲みますね」
「それも朝からね」
「だから痛風も多いですね」
「それでホルモンにもなると」
それこそというのだ。
「危ないわよ」
「私もホルモン好きだから気を付けます」
一華はビール片手に真顔で答えた。
「滅茶苦茶痛いらしいんで」
「みたいね、私もなったことないけれど」
「親指の付け根が万力で締め付けられるみたいに」
「小指の場合もあるらしいけれどね」
「滅茶苦茶痛くなって」
「それでそよ風が当たっても」
それ位でというのだ。
「泣く位痛いそうだから」
「注意ですね」
「今じゃ酒池肉林はすぐに出来ても」
「それでもですね」
「健康には注意しないとね」
こう言うのだった。
「痛風にならなくてもカロリー高いし」
「太りますね」
「そうなるからよ」
店長は杏酒を口にしながら話した。
「注意よ」
「そうですね、ただどうしても酒池肉林っていったら」
富美子はそれならと話した。
「いやらしいイメージがありますね」
「実際乱痴気騒ぎもしたしね」
「そうですよね」
「本来は言葉の通りだけれど」
それでもというのだ。
「そうしたこともね」
「していましたね」
「そうした宴会だったのよ、ただね」
「ただ?」
「私はお酒とお肉で充分で」
それ等だけでというのだ。
「そっちはね」
「いいんですか」
「個人的にそういうの好きじゃないから」
「だからですか」
「それでエイズとかになったらね」
「性病ですか」
「そういう遊びってそっちの危険あるでしょ」
こう富美子に話した。
「一度に大勢の人にって」
「ですね」
富美子も否定出来ず真顔で答えた。
「どうしても」
「だからね」
「そうしたことはですか」
「私はね」
「お嫌いですか」
「見る風にはいいかも知れないけれど」
それでもというのだ。
「自分が参加するのはね」
「されないですか」
「誘われても」
それでもというのだ。
「断わるわ」
「そうされますか」
「なってからじゃ遅いから」
性病はというのだ。
「治っても治るまでね」
「時間がかかるそうですね」
「そうよ、何かとね」
「だからですか」
「梅毒なんて死んだしね、昔は」
「そうでしたね」
「だからね」
このこともあってというのだ。
ページ上へ戻る