星河の覇皇
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第八十五部第三章 北京星系を見てその六十二
「そのうえでな」
「礼を尽くしますね」
「そうされていきますね」
「これからも」
「そうですね」
「そうする」
まさにというのだ。
「ロシア大統領としてな」
「礼儀を守り」
「そうされますね」
「大国の国家元首としても」
「そうされますね」
「連合四大国なら無礼を犯すとな」
そうすればというのだ。
「どれだけ笑われるか」
「連合中で」
「そのことを思うと」
「どうしてもですね」
「無礼は出来ないですね」
「大統領も」
「そういうことだ、下品はだ」
それはというと。
「それだけで国益を失う」
「ですね」
「そう思われるだけで、です」
「国益を失います」
「馬鹿にされます」
「それによって」
「馬鹿にされることはな」
国家としてそうされることはというのだ。
「やはりな」
「それだけで、ですね」
「国家の損失ですね」
「国益を損ねる」
「だからですね」
「あってはならないですね」
「そうだ、紳士と無作法者ではだ」
それではというと。
「どちらがより尊敬されるか」
「紳士ですね」
「どうしても」
「無作法者はそれだけで価値を下げます」
「どうしても」
「そうだ、それはだ」
まさにというのだ。
「この世のことだ、だからな」
「我々もですね」
「節度を弁えて」
「礼儀を守る」
「そうすべきですね」
「そういうことだ、それでだが」
グリーニスキーはここで話題を変えて話した。
「まただ」
「はい、汗をかきましたし」
「それで、ですね」
「再び水風呂に入りましょう」
「そうしましょう」
「汗をかくことはいいことだが」
身体の中の悪いものを出すからだ、グリーニスキーもサウナのその醍醐味を味わいつつそうして言うのだ。
「しかしな」
「それでもですね」
「体が熱くなり過ぎてもよくない」
「だからですね」
「ここはですね」
「再びですね」
「水風呂に入ろう、だが」
ここでこうも言った。
「思えばな」
「思えば?」
「思えばといいますと」
「それは一体」
「ただこうしてだ」
サウナに入って水風呂に入ることを繰り返すだけでというのだ。
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