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星河の覇皇

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第八十五部第三章 北京星系を見てその五十九

「それが出来ずにな」
「大国とはなれませんね」
「幾ら国力が高くとも」
「多くの人口や星を有していても」
「それでもですね」
「大国ではない、大国は力にだ」
 それに合わせてというのだ。
「振る舞いでなるものだ」
「そこには礼儀もある」
「大国ならば他国の権威も認める」
「小国の王でも王です」
「上に戴くべきですね」
「そうだ、韓国は大統領が必死に日本の天皇に並ぼうとするが」
 その権威がどれだけ違っていてもだ。
「それはな」
「間違えていますね」
「どうしても」
「左様ですね」
「ああした態度は小国のそれ以前だ、小国でもだ」
 そう言われている国でもというのだ。
「大国に求められるものでなくてもな」
「それでもですね」
「礼儀は必要ですね」
「どうしても」
「そうだ、それがないとだ」
 まさにというのだ。
「国家として軽く見られる」
「礼儀作法を守らないのなら」
「人もそうですし」
「国家もですね」
「軽く見られる」
「そうなりますね」
「それが人の世だ」
 もっと言えば文明社会だというのだ、文明社会にはそれに相応しい行動が要求されるものであるのだ。
「礼儀はそのまま品性にもなる」
「品性には色々な要素がありますが」
「礼儀もそのうちの一つですね」
「そしてそれがないのなら」
「それだけで駄目ですね」
「そういうことだ、国もな。だからこの度の対立もな」
 中央政府とのそれもというのだ。
「いいな」
「礼儀は守る」
「中央政府に対して」
「しかとしたものをですね」
「これは善人ぶって言わない」
 世の中悪人が善人の仮面を被って何かを言うこともある、だがそれは往々にしてやがてにしろ素顔がばれてしまう。仮面は外れるものだからだ。
「ありのままだ」
「事実ですね」
「そうしたものですね」
「だからですね」
「大統領もですね」
「それは言わない」
 まさにというのだ。
「私もな」
「左様ですね」
「それは当然のことだから」
「そう言われますね」
「それは守っていく、しかし品性がない輩は礼儀もなっていないことはな」
 このことはというと。
「事実だな」
「左様ですね」
「そうした輩は実際にですね」
「礼儀作法もなっていませんね」
「その品性のなさが出て」
「どうしても」
「品性がなくしかも人格が卑しいならだ」
 そうした輩はというと。 
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