神々の塔
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第四十七話 諦めないことその十一
「もりかけさくら」
「そればかりって」
「少なくとも政の話が出来んとな」
さもないと、というのだ。
「政党としてや」
「あったらあかんね」
「幸い十星連合やとな」
この国でも議会が存在している、地方議会もあり中央議会もある。中央議会は両院制でありこの世界の元の住人達が男女普通選挙で進めている。
「そうした政党は紂王でも地方でもな」
「力ないね」
「そやからな」
だからだというのだ。
「ええわ」
「それはそやね」
綾乃も頷いた。
「ああした政党があると」
「それだけでな」
芥川は苦い顔のまま話した。
「害や」
「そやね」
綾乃もその通りだと答えた。
「うち等は選挙、議会にはノータッチやけど」
「そうしてるけどな」
「こっちの世界の人等もわかってるね」
「どうした政党がええか」
「そんな政党はあかんわ」
「けどそれはな」
「投票する人次第やね」
こう言うのだった。
「やっぱり」
「そや、アホが投票するとな」
「そうした人を選んで」
「当選させてな」
そうしてというのだ。
「政党としてもな」
「力持ってもらったら」
「それだけで困るわ」
「そやね、選挙も難しいね」
「アホが選ばれるリスクもあるからな」
「どうしても」
こう話した、そしてだった。
十人でそうした話を続けつつビールにメキシコ料理を満喫した、すると翌朝綾乃以外の全員がだった。
死にそうな顔で起き上がった、そのうえで風呂に向かうが。
「風呂場に向かうだけでもな」
「一苦労やな」
中里は二日酔いの顔そのものの羅に同じ顔で応えた。
「ほんまな」
「ベッドから起き上がるだけでな」
まさにそれだけでというのだ。
「ほんまな」
「しんどいな」
「ああ、これだけでな」
まさにというのだ。
「死にそうや」
「そやな、しかし」
「風呂場まで行かんとな」
「どうにもならんわ」
こう言うのだった。
「今は」
「二日酔いにはお風呂よ」
アレンカールも言う、全員で支え合う様にして風呂場に向かっている。
「服を脱いでね」
「風呂場に入るんや」
「軽くでも身体を洗って」
そしてというのだ。
「それからはね」
「湯舟でもサウナでもな」
「入ることね」
「そしてな」
「汗をたっぷりとかいて」
「鮭を抜くんや」
そうするというのだ。
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