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ハッピークローバー

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第百七話 大人から言われたことその十四

「楽しむのよ」
「世の中色々な人がいますね」
「そうよ、コスプレもあればSMもあって」
 そうしてというのだ。
「そうしたプレイもあるのよ」
「そんなの見せてどうするんですか」 
 理虹はむっとした顔で店長に言った。
「訳がわからないです」
「だから人の趣味はそれぞれでよ」 
 店長はその理虹にあっさりとした口調で答えた。
「そうしたこともね」
「好きな人いますか」
「そうよ、もっと凄いプレイもね」
「あります?」
「世の中にはね」
「そうですか」
「ちょっと言えない様な」
 店長は少し苦笑いになって話した。
「マニアックなプレイもね」
「ありますか」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「楽しむのよ」
「自分のすることを見せることも」
「そうよ、しかしね」
「しかし?」
「私はコスプレ位ね」
「そうしたプレイは」
「するならね」
 自分が実際にというのだ。
「それ位よ」
「そうですか」
「ホテルにもあるけれど」
「ホテルってそうしたホテルですね」
「そう、そうしたホテルはね」
 まさにというのだ。
「コスプレも用意してるのよ」
「そうですか」
「ホテルによってはね」
 理虹に笑って話した。
「そうなのよ」
「そうですか」
「だからね」 
 それでというのだ。
「そうしたプレイをしたいならね」
「コスプレがあるホテルに行けばいいですか」
「そうよ」
 店長の言葉は今もあっさりとしていた、そうしたことを言いながら酒を飲みおかわりも自分で入れる。
「プレイも色々よ」
「それで自分がすることを見せるって」
 かな恵はどうしてもわからないといった口調で話した。
「変態にしか」
「プレイの時はいいのよ」
「変態でもですか」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「お互いだけの秘密だと」
「いいですか」
「そうした時はね」
「ううん、何か色々と」
 かな恵は首を傾げさせつつ話した。
「こうしたことってあるんですね」
「それはこれから知っていくわ」
「そうですか」
「自然とね」 
 笑って言うのだった。
「色々目や耳に入って」
「そうして」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。 
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