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夢幻水滸伝

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第三百二十六話 七州掌握その一

                第三百二十六話  七州掌握
 トウェインは碧達五人の星の者達を雇いモンタナ州等アメリカ西部北方の七州の掌握を進めさせた、その掌握の状況はというと。
「もうモンタナ完全掌握か」
「そしてワイオミング州もです」
 ヘミングウェーはロサンゼルスの市庁舎でトウェインに状況を話した。
「間もなくです」
「完全に掌握するか」
「新聞やラジオで私達の勢力のことを宣伝し」
「強くて善政を敷いていてやな」
「民を守り街や村を豊かにするとです」
 そうしたことをというのだ。
「宣伝してくれてです」
「使者も送ってやな」
「街や村をです」
「次々とわい等の勢力に入れてくれてるか」
「はい」
 そうだというのだ。
「それで、です」
「モンタナはもう、でやな」
「ワイオミング州もです」
「時間の問題になったんやな」
「完全掌握は」
「そやねんな」
「そしてです」
 ヘミングウェーはさらに話した。
「ノースダコタ州やサウスダコタ州にもです」
「勢力を拡大させてるか」
「そうしています」
「浮島も掌握してるな」
 それぞれの州の上空にあるそうした場所もというのだ。
「そやな」
「そうしてくれています」
「そうか、ほなな」
 トウェインは卓の上に広げられているこの世界のアメリカの地図浮島まで立体的に出ているそれを見て言った。
「このままウイスコンシンまでやな」
「七つの州のラジオ局や新聞に宣伝してもらっていますので」
「下地は出来てるか」
「実はです」
 ここでヘミングウェーはこう言った。
「国木田さん達がメディアを用いてです」
「わい等のことを大々的に宣伝してやな」
「好意的な印象を植え付けるとはです」
「思わんかったな」
「国木田さんは直線的な方なので」
 そうした性格だからだというのだ。
「勢力拡大もです」
「直線的にやな」
「行われるとです」
「具体的に言うと使者を送ってな」
「それで駄目ならです」
「即座に攻めるな」
「そうされると思っていました」
 そうだったというのだ。
「私は」
「あっ、それ私もです」
 エリカも言って来た、三人で話しているのだ。
「国木田さんならです」
「そうされるとですね」
「思っていました」
「押して押しての方なので」
「そうですさかい」
 だからだというのだ。
「そうされていくと思っていましたが」
「それが、ですね」
「メディアを用いられ」
 そうしてというのだ。
「そのうえで、です」
「勢力を拡大されるとは」
「とてもです」
 それこそというのだ。
「思いませんでした」
「そうですよね」
「ですがそうされて」
 メディアを用いてというのだ、新聞やラジオといったものを。 
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