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神々の塔

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第四十七話 諦めないことその二

「一対一で互角どころか」
「三対一、四対一でも押されて」
「ほんま皆な」
「血みどろになったね」
「決戦に参加した星のモン全員がな」
 自分達だけでなくというのだ。
「そうなったな」
「そやったね」
「五千万の軍勢も」
 決戦に投入した彼等もというのだ。
「ボロボロになった」
「全軍満身創痍で」
「兵器も将兵も」
「ほんまそうなって」
「無茶苦茶やったわ」
「兵器は修理出来てあらたに造れて」
 綾乃はそれでと話した。
「将兵は殆どの人が生き返って」
「怪我も回復させられたけどな」
「全軍徹底的にやられて」
「ほんまあれだけの大軍がな」 
 五千万ものというのだ。
「無惨なもんやった」
「損害は四分の一やったし」
「戦での損害やとな」
「大損害やったね」
「十分の一位で装備はかなり劣ってる敵にな」
「あそこまでやられたね」
「星のモンもほぼ全員負傷した」
 そうなったこともだ、メルヴィルは話した。その口調はビールの苦さでそうなったのではない苦々しさが出ていた。
「わし等だけやなくてな」
「ほんま皆やったね」
「そやったわ」
「あれはな」
 羅も言ってきた、やはりビールを飲んでいる。
「あっちの星のモンの強さをな」
「枢軸が前面に出したさかい」
「特にあの三人やったわ」
「エカテリーナちゃん、タゴール君、ターニャちゃん」
「あっちの神星の三人がな」 
 まさに彼等がというのだ。
「いきなりこっちの軍全体に攻撃かけてな」
「最初から大損害与えてきて」
「それからも暴れ回って」
「戦の主導権取られて」
「あっちの他の星のモンも強うなってて」
「神星クラスにレベルが上がってて」
「神具もそれぞれ一つずつ増えててな」
 レベルや特技と合わせて星の者達の力の源となっているそれがというのだ、メルヴィル達も神具を使いこなし力としている。
「無茶苦茶にな」
「強かったね」
「難波にしてもな」
 枢軸の星の者の中で神星を除いて最も戦闘力が高い彼もというのだ。
「桁外れにや」
「強かったね」
「こっちの空船をや」
「一撃で真っ二つにしたし」
「他の連中もな」
「めっちゃ強かったね」
「その星のモンの強さでな」
 羅も言ってきた、ビールは楽しんでいるが笑顔にはなっていない。
「あの決戦戦ってな」
「うち等は実質負けやったね」
「負ける要因はないと思ってたな」
「ほんまそやったね」
 綾乃は羅に答えた。
「皆」
「十星連合全体がな」
「軍の数も装備も圧倒してて」
「そして星のモンもでな」
「太宰君達以外は殆ど参戦してて」
「物資もあってな」
「移動大陸も使ってたし」
 それでと言うのだった。 
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