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夢幻水滸伝

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第三百二十五話 東進の為にその五

「その証拠に福岡生まれで鷹党の山田さんなぞは」
「日本の九州の星の娘のな」
「彼女と起きた世界でよくお話しますが」
「確かクラス隣同士やな」
「はい、そのこともありまして」
 それでというのだ。
「お話しますが」
「大谷さんのことも言うか」
「二〇一六年は悪夢やったと」 
 その様にというのだ。
「言ってます」
「その年確かホークス十一・五ゲーム差ひっくり返されたな」
「大谷さんのいた日本ハムに」
「その大谷さんの大活躍でな」
「そうですさかい」
「今も言うてるか」
「バケモノやと」
 まさにそれだというのだ。
「その様に」
「日本人の中でもあの人は特別か」
「山田さん曰くホークス史上最強の敵です」
 戦前から続くこのチームの長い歴史の中でというのだ。
「そうですさかい」
「確かホークスって強敵とのエンカウント率高いですね」 
 エリカはこの現実を話した。
「南海時代から」
「シリーズではあの巨人に何度もあたってな」
「今は万年最下位でも昔は強かったですね」
「川上とかいう打つことは凄いのもおったしな」
 守備は全くやる気がなく手抜きそのものであった、兎角自分が打って成績がよければそれでいいという選手だった。
「三原さんが強奪した別所さんもおったしな」
「その南海から」
「ON時代もあった」 
 その一方である長嶋茂雄も元は南海が獲得しようとしていたのを憎むべき巨人が横から出て来て、であった。王貞治も阪神が、であった。かつての巨人の『お家芸』の選手の掠め取りは素晴らしいものだった。
「そして同じリーグでもな」
「西鉄野武士軍団ですね」
「稲尾さん中西さん豊田さんがおってな」
「監督は三原さんで」
「やっぱり苦戦した」
 このチームに三連覇を許したのだ。
「そうなってその後はな」
「確か西本幸雄さんですね」
「水原さんも東映に入ってな」
「西本さんが大毎の監督になって」
「後で阪急の監督になってな」
「強力なチームを築いて」
「苦戦した、ダイエーの時は西武がおって」
 このチームがというのだ。
「まんま西鉄と南海みたいな関係になってな」
「松坂さん西口さんカブレラさんですね」
「松井稼頭央さんもおってな」
「強敵でしたね」
「そんでソフトバンクになったらな」
 ダイエーからバトンを受け継いで親会社になったのだ。
「ダルビッシュさん、マー君や」
「それで大谷さんですね」
「ほんま強敵とのエンカウント率の高いチームやが」 
 チームが強い時にだ。
「大谷さんはな」
「その中で最強ですね」
「美鈴ちゃんが言うにはな」 
 山田美鈴、彼女がというのだ。
「文句なしのな」
「最強の敵ですね」
「一六五キロ投げてプレイボールホームラン打つな」
 どちらも二〇一六年に彼が為したことだ。
「ほんまもんの怪物や」
「そうですね」
「その怪物を日本人の基準としたらあかんな」
「はい、流石に」
 エリカもそれはと頷いた。 
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