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星河の覇皇

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第八十五部第三章 北京星系を見てその三十七

「二勝一敗どころかだ」
「三敗ですね」
「まさに全敗ですね」
「それで終わりますね」
「そうなる」
 その時はというのだ。
「もうそれはだ」
「まさにですね」
「最悪の結果ですね」
「二勝一敗はいいですが」
「全敗というのは」
「強弱はある」
 どうしてもというのだ。
「それはな」
「カードでもですね」
「そして他のことでも」
「こちらが弱いカードばかりですと」
「勝負にならないですね」
「そうした時は勝負をしないことだ」
 弱いカードばかりならというのだ。
「それも手だ」
「左様ですね」
「若しそこで勝負をしてもです」
「負けるのが必定です」
「弱いカードばかりなら」
「ポーカーでも待つこともだ」
 これもというのだ。
「やり方だな」
「はい、機を見てです」
「そしてカードを交換していき」
「そして進めていくものです」
「ポーカーにしても」
「迂闊に攻めるとだ」
 そうすればというのだ。
「もうな」
「それで、ですね」
「負けますね」
「それも容易に」
「ポーカーでも」
「麻雀でもな」
 中国伝統の遊戯でありこの時代では連合全体で遊ばれている、やはりルールはかなり複雑なものである。
「これはという時でないとな」
「待ちますね」
「そうすべきですね」
「そして牌を交換していく」
「そうすべきですね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「そこはな」
「左様ですね」
「さもないとですね」
「こちらが負けますね」
「迂闊に動いても」
「そういうものだ、そういえばだ」
 李は鋭い目になり話した。
「カバリエ外相はトランプも麻雀も強いそうだな」
「それもかなりだそうですね」
「どの勝負ごとも」
「機を見るのに敏で」
「そしてですね」
「仕掛けるべき時に仕掛けられるそうですね」
「その様だな、では攻める時はだ」
 カバリエ、彼女はというのだ。
「攻めてきてだ」
「そしてですね」
「動かない時は動かれない」
「そうした方ですね」
「政治の場においても」
「出るものだ」
 ここで何が出るのかもだ、李は話した。 
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