虎も歯を
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第二章
「この通りだよ」
「前から虫歯はなかったしね」
「歯槽膿漏でもなかったけれど」
「お口の中が奇麗になったら」
「その分健康になるんだね」
「そうだよ、お口の中から内臓とかにものが入るよね」
猿がここで皆に言いました。
「だからお口の中が奇麗だと」
「それならなんだ」
「身体の中に入るものも奇麗になって」
「その分健康になるんだ」
「そうなるんだ」
「そうだよ、まして虫歯や歯槽膿漏になったら」
猿はその場合のこともお話しました。
「尚更だね」
「そうだね、痛いしものをよく噛めないし」
「どう見ても悪いよ」
「けれど歯を磨いてるとそうしたことにもならない」
「だから余計にいいんだね」
「そうだよ」
実際にというのです。
「いいんだよ」
「成程ね」
「そういうことなんだね」
「歯を磨くと健康にある」
「しっかりとそうしたら」
「そうだよ」
笑顔で、です。猿はジャングルの皆に言いました。皆そのお話を聞いてそのうえで歯を磨きました。するとです。
虎だけでなくジャングルの皆が元気になりました、それで虎は言いました。
「皆で毎日食べた後は歯を磨いて」
「それを欠かさずして」
「健康になろうね」
「そうなろうね」
「そう、健康になって」
そうしてというのです。
「元気に遊ぼうね」
「そうしようね」
「これからもね」
「歯を磨いていこうね」
「そうしようね」
「いや、猿君が来てくれてよかったよ」
虎は今度は猿を見て笑顔で言いました。
「お陰で僕も皆も元気になったから」
「些細なことだけれどね」
猿は歯磨きについて答えました。
「しっかり磨いているとね」
「その分だね」
「健康になるから」
「歯磨きはいいものだね」
「そうだよ、じゃあこれからもね」
「磨いていこう」
「そうしよう」
こうお話してでした。
虎もジャングルの皆も猿と一緒に歯磨きを続けました。そして皆元気に遊んでとても楽しく暮らしたのでした。
虎も歯を 完
2023・7・15
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