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おぢばにおかえり

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第七十八話 教会長さんその五

「自分に返ってくるから」
「それは言われますね」
「因果応報って言うわね」
「はい」
 私もこの言葉は知っていて頷くことが出来ました。
「そうですよね」
「そうも言われるし」
「新一君に言われてもですか」
「当然のことと思ってるわ」
「そうですか」
「確かに辛いけれど」
「新一君って執念深いですしね」
 そして自分で言ってる通り陰湿です。
「先輩の所属の大教会の子にも言ってるらしいですから」
「そうみたいね、聞いてるわ」
「高井先輩や佐野先輩のことも」
 お二人のそれぞれの大教会の子にもです、それもわざわざ調べ上げてそのうえで言うのですから悪質です。
「あることないこと」
「ちっちはそれを止めてるのね」
「その度に叱っています」
 そうしたと聞く度にです。
「ですが中々です」
「止めないみたいね」
「嫌いな相手を嫌い過ぎますからあの子」
 これまた自分で言っている通りです。
「全否定で」
「私の何もかもが嫌いなのね」
「そうなんですよ」
 このことがよくわかります。
「彼他にも嫌いな相手のこと通報したりしてるみたいですね」
「警察に?」
「何でも日頃の行いがとんでもなく悪い奴だから」
 それでというのです。
「犯罪しててもおかしくなくて」
「若ししていたらなの」
「警察に捕まって前科つくからって」
 それで人生終わりだからというのです。 
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