| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

新オズの臆病ライオン

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三幕その十一

「ここはね」
「皆でね」
「画像や動画を撮ろう」
「それじゃあね」
「こうしたこともだよね」
「ええ、皆でね」
 是非にとです、ドロシーは答えました。
「撮りましょう」
「今からね」 
 魔法使いが笑顔で応えてでした。
 皆で翼を着けたボタンも撮りました、それが終わってから翼を撮りましたがここでドロシーは皆に言いました。
「今回こんなに速かったのはね」
「どうしてかな」
「臆病ライオンが言ってくれたからよ」
 魔法使いに笑顔でお話します。
「背中に乗ってね」
「それでなんだ」
「一緒に羽ばたけば速いって言ってくれたから」
 だからだというのです。
「それで実際にそうしたからね」
「速かったんだね」
「そうなのよ」
「じゃあ臆病ライオンのお陰だね」
「そうなのよ」
 こうお話するのでした。
「本当に臆病ライオンのお陰よ」
「僕のお陰って」 
 臆病ライオンはそう言われて気恥ずかしそうに言いました。
「照れ臭いよ」
「けれどその通りよ」
「僕もお陰なんだ」
「ええ、今回こんなに速かったのはね」
「お手柄ってことかな」
「その通りよ」
 まさにというのです。
「今回のことはね」
「そうなんだね」
「だからね」 
 それでというのです。
「あらためて頼りになるってね」
「そこまで思ってくれたんだ」
「貴方は勇気にね」
 それに加えてというのです。
「知恵もよ」
「備えているんだ」
「そうよ、そうした立派なね」
「ライオンなんだね」
「だからこれからもね」
「その知恵と勇気を使ってだね」
「そのうえでね」
 是非にという言葉でした。
「皆の為にね」
「力を使うことだね」
「ええ、そうしてね」
「そうだね、勇気や知恵は力であって」
「力は何の為にあるか」
「人の為に使う為だよ」
「助けたりする為にね」
 ドロシーはにこりと笑って答えました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧