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神々の塔

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第四十五話 歌劇の世界からその八

「煽る連中はな」
「要注意やな」
「起きた世界やとノストラダムスとか喚いて」
 この予言者の予言だとだ。
「騒ぐけどな」
「この世界でもな」
「この世界を脅かす危機」
「それがどうとか喚くな」
「世界は滅亡するって言うてな」 
 そうしてというのだ。
「ほんまあれこれ喚くが」
「漫画でも描いて」
「多少やったらええ」
 世に及ぼす悪影響がだ。
「けどそれが過ぎてな」
「余を乱すとなると」
「あかん」
 絶対にというのだ。
「放置せんでな」
「病院送りやな」
「そや、それで理想はな」
「周りが動くことやな」
「そんなキチガイ置いて何になるか」
 それこそというのだ。
「一体な」
「ほんま漫画でも喚くけど」
 綾乃も言ってきた。
「それで変に影響受けて鬱になる人出たら」
「問題や」
「そやね」 
 芥川の言葉に頷いた。
「その場合は」
「ああ、キチガイもな」
「対策を講じんと」
「あかんからな」
「病院送りやね」
「ああ、世の中そうすべきでもな」
 芥川はどういったものかという顔でこうも言った。
「言ってへん連中もな」
「おるね」
「ヒスばっかり起こして喚き散らして不平不満ばかり言って育児放棄して遊んでばかりの親がおってもな」
「放置で」
「そのヒスがそのものでもな」
 狂人のそれにというのだ。
「家族も親戚もな」
「何もせんで」
「それで放置してな」
「迷惑するね」
「そんなこともな」
「あるね、世の中」
「ほんまキチガイはおって」 
 世の中にというのだ。
「どないするか」
「そのことも考えんとね」
「政やなくてもな」
「あかんね」
「ああ、家族でもおったらな」
 こうした話をしつつ神霊達のいる階に来た、するとすぐに髭の意休と共にいるくわんぺら門兵衛と朝顔千兵衛が言ってきた。
「話聞くつもりなかったが聞いたぜ」
「キチガイの話をな」
 二人で一行に言ってきた。
「キチガイでも罪を犯したら処罰しろよ」
「さもないとそれ理由にやる奴増えるからな」
「そして周りに迷惑かけそうならな」
「病院に入れろよ」
「おいら達の頃は座敷牢に入れてたしな」
「そんな連中はな」
「結局そうした連中はそうするしかないですね」
 アレンカールもうんうんと頷いて述べた。 
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