星河の覇皇
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第八十五部第三章 北京星系を見てその二十六
「それも手羽先だったり胸肉だったりする」
「首も美味ですね」
「あの辺りの部分も」
「所謂せせりもですね」
「あちらも美味しいですね」
「そこはまことに調理方法による」
最も美味い部分はというのだ。
「内臓もそうだしな」
「左様ですね」
「内臓もまた美味です」
「兎角鳥は捨てる部分がありません」
「骨は湯のだしにもなりますし」
スープ、それのだ。
「兎角捨てるところがありません」
「豚もそうですが捨てる部分がありません」
「足の先も食べられますし」
「そしてだ」
さらにというのだ。
「今の様な調理方法ならな」
「北京ダッグなら」
「それならですね」
「まさにですね」
「皮ですね」
「皮が最も美味しいですね」
「その皮を食べる」
最も美味い部分をというのだ。
「それが実にいい」
「左様ですね」
「これがですね」
「何とも言えませんね」
「北京ダッグの楽しみ方です」
「まず皮を食べることが」
「肉も食べる」
皮の下にあるそれもというのだ。
「言うまでもなくな」
「はい、そしてですね」
「後で食べますね」
「湯にして」
「そうしますね」
「だが今は皮を食べる、そしてこれからだ」
スタッフ達にさらに話した。
「我々は動く」
「宣言を出しますね」
「そうしますね」
「いよいよ」
「その時が近付いてきていますね」
「まさにな、ならな」
それならというのだ。
「この北京ダッグを食べて英気を養おう」
「そうしますね」
「今は」
「まさに」
「そうする、だが思うことは」
こうも言うのだった。
「まことに調理方法によってな」
「鳥も最も美味しい場所が変わりますね」
「この家鴨にしても」
「左様ですね」
「実に」
「そのことを実感する」
そうだというのだ。
「それは政治も同じだ」
「そうですね」
「政治もですね」
「その都度何かと変わりますね」
「そうしたものですね」
「今は中央政府に対して宣言を出し」
そしてというのだ。
「彼等より優れた政策を出してな」
「各国政府の権限を強め」
「そして我々の力を取り戻す」
「市民の支持を得る政策を出して」
「彼等に勝ちますね」
「そうしたものだ、言うなら料理対決だ」
こちらになるというのだ。
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