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新オズの臆病ライオン

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第二幕その十三

「本当にね」
「そうだよね」
「うん、それはわかるよ」
「僕達にもね」
 かかしと樵も言います。
「僕達は食べないからね」
「席に座っているだけだけれど」
「皆の笑顔を見てね」
「そうしたことがわかるよ」
「皆凄く美味しいものを食べているね」
「そして嬉しいと思っているね」
「うん、凄く美味しいよ」
 ボタンは麺を食べつつ二人に答えました。
「どのお料理もね」
「そうだね、今回の中華料理は北京かな」
「北京料理だね」
「北京ダッグもあるしね」
「餃子は水餃子だしね」
「全体的にそんな感じかしらね」
 ドロシーも食べつつ言います。
「中華料理といっても色々だけれど」
「はい、地域によってそれぞれのお料理があります」  
 神宝はお野菜がたっぷりと入った炒飯を食べつつ答えました。
「本当に」
「そうよね」
「北京、四川、上海、広東以外にもです」
「それぞれの地域のお料理があるわね」
「中国は広くて人も多いですから」
 それ故にとうのです。
「ですから」
「それでよね」
「お料理はそれぞれの地域のものがです」
「あるわね」
「それで今回のお料理は」
「北京のものね」
「そうですね」 
 こうドロシーに答えました。
「本当に」
「そうなのね」
「はい、ただ」
「ただ?」
「デザートですが」
「果物ね」
「北京は寒いんで」
 だからだというのです。
「残念ですが」
「果物はあまり採れないわね」
「そうなんです」
「それは仕方ないわね」
「ですが」
 それでもというのです。
「今はハウス栽培もありますし」
「他のところからも運べるわね」
「ですから」
「果物も食べられるわね」
「そうです、それじゃあ」
「ええ、今夜はね」
「中華料理を食べましょう」
「そうしましょう」
 笑顔でお話してでした。
 皆で中華料理を食べていきます、そうしつつです。 
 ドロシーは皆にです、こんなことを言いました。
「実はまだ各国の人達は来ないから」
「そうだね、僕達は一歩早く来てるね」
「そうだね」 
 かかしと樵が応えました。
「だからそれまでの間はね」
「フリーだね」
「だからこの街の動物園に行きましょう」
 こう言うのでした。
「そうしましょう」
「いいね、じゃあね」
「明日は動物園に行こう」
「そしてそのうえでね」
「動物園の皆と遊ぼうね」
「そうしましょう」
 ドロシーはかかしと樵に水餃子を食べつつ応えました。
「是非ね」
「いいね、じゃあね」
「明日はそうしよう」
「そして各国の人達が来たら」
「会議に入ろう」
「そうしましょう」
 ドロシーは笑顔で言ってでした。
 明日は動物園に行くことにしました、会議はまだはじまっていませんが楽しいことはもうはじまっていました。 
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