星河の覇皇
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第八十五部第三章 北京星系を見てその八
「やっぱりね」
「国益ですね」
「それを手に入れることですね」
「そしてその国益を市民と国家にもたらす」
「それが仕事ですね」
「国益は市民に公平に分配する」
そうもするというのだ。
「国家戦略を考えてね」
「優先順位は決められますね」
「職業や地域も考慮して」
「産業も」
「そして行われますね」
「ええ、国益の分配は的確でないと」
そうでなければというのだ。
「わかるわね」
「支持を失いますね」
「政府が」
「そうなりますね」
「そうなってはね」
支持を失えばというのだ。
「もう言うまでもないわ」
「選挙に敗れる」
「官僚も左遷される」
「そうなりますね」
「官僚も政府に任命されていれば」
スポイルズシステムによってだ、試験で任命されるメリットシステムとは別にトップから任命される官僚達だ。
「選挙に敗れるとね」
「失職ですね」
「その時は」
「そうなりますね」
「外交なら大使や領事に多いわね」
そして外務省の他の要職にある者達もだ。
「そうね」
「はい、確かに」
「だからこそですね」
「国益の的確な分配も必要ですね」
「それもまた」
「左様ですね」
「それはね」
まさにという口調での言葉だった。
「政治家のそれもトップの仕事になるわ」
「首相のですね」
「そうなりますね」
「まさに」
「利益の分配となると」
「そうよ、だからね」
それ故にというのだ。
「私が主に受け持つとして」
「それで、ですね」
「まずはですね」
「国益を手に入れる」
「それが大事ですね」
「左様ですね」
「そうよ、国益を手に入れる為に」
まずはというのだ。
「いいわね」
「はい、最初はですね」
「国益を手に入れますね」
「そうしますね」
「中央政府と争って」
「宣言の後でね、そうすれば」
伊東はさらに話した。
「はじまるわ」
「左様ですね」
「ではですね」
「国益を手に入れる」
「そうしていきますね」
「是非共ね」
こう言ってだった、伊東は今度は各国政府の状況をチェックしたが遂に賛同する国が三百を超えたのを見って言った。
ページ上へ戻る