暗殺教室 in Hero
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
緑谷出久の暗殺教室29「非日常の時間」
島の事件から少し...出久は宿題や予習勉強の他にも個性の特訓。そして今日の朝...オールマイトと会うことができた。
だから話した。OFAの不思議な出来事を...
AM「ま、まさか......初代の記憶...見たか...!しかしまさか心臓が止まって意識が...本当に無事で良かったよ!!ヴィランに1人で...」
出久「心配かけさせてすいません...」
AM「...それでその女性だが...それは私の先代...私のお師匠だよ」
出久「なっ!?!?だ、からオールマイトの名前を...!マジかぁぁ!!!でもなぜ夢に...?」
AM「夢じゃない、面影だよ...私もね、見たことがある。今まで培ってきた想いが力の一部として記憶されている...と、お師匠は言っていた。それと、ロマンとね...他に何か...」
出久「先々代と初代しかはっきり見えなくて...それとまだ早いって。もっと強くなればまた会えるかもしれません」
AM「ああ...頼むよ少年!」
出久「はい!あっ、それとオールマイトのお師匠さん、綺麗な方でした」
AM「だろ?」
真剣な空気から、最後の会話で笑い合う。やはり笑う話の方がいいなとどこか思う出久だった...
出久「そろそろまたヒーロー活動ですよね?」
AM「ああ......そうだ、一応伝えておかなければならない。活動時間がまた減った...抑えているが2時間半ほどになった...」
出久「っ!!!そんな...!?」
AM「だからこそ頼んだよ。じゃあ行くね」
出久「は、はい!」
オールマイトはマッスルフォームとなり、飛んでいった。
出久(...特訓頑張らないと...あっ、勉強もしないと...午後は勉強だな)
出久が家に帰ると、家に置いてあったスマホにメールが来ていた。家に置いているのはオールマイトと会っているのを、モバイル律にバレないためである。
出久「んーと......あっ、矢田さんからだ...なになに...?で、デート!?!?いきなりか...!行くしかない...!」
出久は今日の2時からのデートにOKの返事をした。すると廊下の方からドタドタと足音が近づいてきていた。
引子「デート!?今デートって言ったわよね!!ならちゃんと髪のセットと服を選ばないと!!!」
出久「はい!?えっ、まって!これには色々訳が!!」
引子「そんなの後!髪は...ひとまず前髪を上げましょう」
引子にあれこれやられ...
-----
出久「これで大丈夫...?」
引子「ええ!」
出久の髪はもさっとしてはいるが、前髪は軽く上げてセットしている。
服はあのダサいやつではない。
出久「じゃあ行ってくるね」
-----
約束した場所に着いたのは2時少し前。まだ矢田はきていなかった。
出久「ふぅ...デートっていっても何をすればいいんだ...?えっ、待って、本当にどうしよう...!?」
しばらく悩んでいると
矢田「ごめん少し遅れちゃった〜」
出久「あっ、うん、き、気にしないで!(えっと、まずはまずは...)私服可愛いね!(褒める!)」
矢田「っ!ありがとう!そっちはダサいのじゃなくてちゃんとオシャレしてくれたんだ〜」
出久(やっぱダサいのか...)
矢田「じゃあ行こっか出久君♪」
そう言って出久の腕の抱きついてきた。
出久「う、うん...って、いずっ!?」
矢田「そうだよ?やっぱ下の名前で呼び合った方がいいじゃん。呼んでくれない?」
出久「...と、とう...桃花さん...」
矢田→桃花「好きな人に呼ばれるなら、呼び捨てがいいけど...それは選ばれた時の楽しみにしとこっかな?行こっか♪」
そこからは服を見たり、ショッピングをするなど、出久はヒーローに関するものにしか興味がなかったため、新鮮な気持ちで楽しんでいた。
桃花「ねえ出久君、楽しい...?」
出久「うん!こういうの初めてだし、じっくりいろんなものを見るのはないからね...でもごめんね?普通僕がリードしないといけないはずなのに...」
桃花「ううん。まずは私のことを知ってもらいたいの。リードしてもらうのは...私と正式に付き合った時までに練習しといてね?」
出久「うっ...///(可愛い仕草で攻撃...やばい...)」
暫く街を歩いていると、出久にとって見覚えのある猫カフェが見えた。そしてかつてのように速水が出てきた...
出久「あっ」
速水「...っ!?矢田っ...!」
桃花「お先に失礼♪」
先にデートに誘われたと理解した速水は桃花を睨む。
桃花「デートに誘ったんだ〜みんなきっとデートに誘おうとしてるけど恥ずかしがっているんでしょ?そこを狙わないとね。じゃあ行こっか、出久君♪」
速水「出久...君!?」
出久「そう呼ばれるようになりました...こっちも呼び方を変えて...」
速水「私も変えて」
出久「おっふ......凛香さん?」
速水→凛香「うん///出久///」
出久(えっ、ほっぺが赤くなって笑ってる...かかっ!?えっ!?なに!?こんな可愛いの!?やゔぁぁぁぁい!)
桃花「むぅ、今私とデート中だよ?」
凛香「私も混ざる。まだ付き合っている訳じゃないでしょ。デートじゃない」
両方から出久の腕に抱きつく...
出久(んんんんんんん!!!!!慣れろ...慣れるんだ緑谷出久!!!...無理だわ。なんかいい匂いと柔らかい感触がぁぁぁ!!!)
凛香「行こう」
桃花「なんで凛香が先導してるの!」
出久(僕を挟んで喧嘩しないでよ...)
どこぞのラブコメのようになっているが、少女達からしたら、好きな人を奪われているのだ。溜まったもんではない。
そして出久に至っては、恋愛初心者すぎるので混乱するのは当たり前に近い。
リア充爆ぜろという声が聞こえる...しかし出久の耳は全く入らず、今の状況とこれからの事でまた、悩むしかなかった...
結局この後は3人で色々回って、出久は振り回されて、くたくたになるのだった。
-----
今日も今日とて、特訓の日。出久はマスキュラーとの戦闘での反省を思い出していた。
出久(僕はまず腕を酷使し過ぎた...足での戦闘にも慣れようとしてたのに、腕を主体にしてしまう癖がついてるな...だから足技の特訓...
次に何か遠距離の技を覚えたい。千葉君、速水さ...じゃなくて凛香のような狙撃は無理だ...僕だけの遠距離を作りたい。だったら...)
出久はいつも特訓している海辺に来ていた。そして出久はゴミ捨て場の粗大ゴミの冷蔵庫に向かって指を弾くように構えた。
出久(いつもはパンチとキックの風圧で少し遠い標的なら足止めできていた...だからそれを...一箇所に集中させて...空気弾にする!!)
出久は指を弾いた。それは空気砲のように飛んでいき、冷蔵庫を凹ませた。
出久「よし!!...名前は...“エアフォース”にしようかな...!さて問題は足技だ。誰かをお手本にしたいけど...誰がいいかな...うーん......あっ.........聞いてみるか...」
出久は携帯である人物に電話をかけた。
岡野『み、緑谷!ど、どうしたの?まさかそっちから電話してくれるなんて...』
足技の得意岡野に電話をしたのだ。
出久「えっと急にごめん、聞きたいことがあって...」
-----
岡野『...足技...いいよ。私ので参考になるなら教えるよ。だから場所教えて?』
出久「えっ、口頭でも良いんだよ?」
岡野『行く』
出久「...はい」
と、いうわけで...
岡野「いつもこんなところで特訓してたんだ。でも汚い場所だね。ゴミがこんなに」
出久「うん。でもたまに知り合いの人にトラックで運んでもらってるから、僕はあのゴミを一箇所に集めてるんだ。ゴミを運ぶだけでも特訓になるしね」
岡野「偉いね緑谷...」
出久「ヒーローを目指す者としては、奉仕活動をしっかりしないといけないからね!」
岡野(...かっこいいな...)
岡野からの好感度が上がっているとは知らない出久は、足技を教わることとなった...
出久「せいっ!!」ブンッ!
岡野「いいね、様になってきた!」
出久「岡野さんの教え方が良いからだよ...そろそろ休憩しないと...あっ、それと休憩中に仕込みナイフの事を教えてくれないかな?」
岡野「おっけ〜。でもその前に聞いたんだけどさ...もう誰かとこういうのしたり、出かけたりした...?」
出久「あー......桃花さんと凛香さんの3人で...」
岡野「ちょっ!?!?なんで2人を下で呼んでるの!なんで私は他人行儀なの...!?」
出久「ご、ごめん......えっと...じゃあ...ひなたさん?」
岡野→ひなた「うん!じゃあ出久♪」
出久「(この流れってまさかとは思うけど全員こんな感じになるのか...!?)えっと、それで特訓したのはひなたさんが初めてだね」
ひなた「じゃあこれはリードかな...じゃあもっと身体動かそうか!」
出久「うん!」
そしてひなたとの2人だけの特訓で出久は足技の主体の“シュートスタイル”を確立させたのだった...
-----
この時生徒達は2学期を楽しみにしていた...
だが...防衛省では集団で殺せんせーを殺した場合には300億円にするという決断...
そして...
「今も鷹岡の行方知れずだ...調査にあたっている者は急ぐんだ!」
烏間「...」
数日前...防衛省の方から一本の連絡が...
烏間『なっ!?鷹岡を乗せていたヘリが襲撃に!?...死者はゼロか...不幸中の幸い...だが鷹岡が行方不明だと...?しかし何故...その襲撃は鷹岡を狙ったものなのか...!?誰が、一体なんの目的で...!?』
烏間「あれから数日経ってもなんの情報もない...何が起きているんだ...」
-----
とある研究室...
「これは良い材料じゃ!!」
「政府が暗殺しようとしている超生物の生徒に負けて精神崩壊をした男がいるって聞いてね...まあこれで研究を進めてくれよ。もしかしたら“アレ”の捨て駒ぐらいとしては利用できるだろう?」
「別に壊れても構わないからのぉ。何を入れようか...」
「ああそうだ...なるべく早く完成させてほしいかな。もしかしたら近いうちにそれを貸す時が来るかもしれないんだったよ」
「貸すって、誰にだ?」
「そうだなぁ...まだあれには兵器がいるから...他の人間に渡すかもね。渡すとするなら...
超生物と継承者を同時に殺そうとしてくれる人物かなぁ...」
「なんのためにわざわざ...」
「少し気になる子がいてね...」
ある男は笑う。
ある男は楽しむ。
ある男は考えるのを放棄した。
おまけ
出久「...」ペラッ...ペラッ
出久が読んでいる本は
“異性の前でテンパっちゃう貴方へ!”
“女性の褒め方”
“恋愛を続けていくコツ”
“貴方は気遣いできてる?”
などである。
引子(出久に彼女が出来るなんて〜がんばって!)
引子はこう思っているが、彼女ではなく彼女候補。しかもそれが9人だという事を知らない...
出久は引子のキラキラとした目を直視することができなかったとかなんとか...
ページ上へ戻る