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暗殺教室 in Hero

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緑谷出久の暗殺教室24 ××の時間

烏間「1人で行った...!?なんて危ない事を...!」

出久「すいません...個人的に調べてて...ヴィランの影がある事を思い出したのでつい...」

不破「でも緑谷君のお陰で無事だったんです。だから怒らないでください!」

殺せんせー「緑谷君、他の人を頼ろうとしなかったのは頂けませんねぇ」

出久「す、すいません...」

殺せんせーは顔に×マークを表示して、注意した。

殺せんせー「ですが、女子の皆さんを助けてくれたのも事実です。気をつけてくださいね。皆さんが無事で良かったです」

茅野以外の女子(嘘ついてまで助けに来てくれたんだ...///)

渚「ふぅ...」

着替え終わった渚が戻ったきた。その顔はげっそりとしている...

茅野「遅かったね渚」

渚「す、少し腹痛で...もう大丈夫です」

磯貝「あのままで行けば良かったのに。暗殺者が女に化けるなんて歴史上でもあるんだぞ?」

不破「ガチの女装だったじゃん。胸に詰め物までしてさ〜」

カルマ「へぇ、なら取るなら早くした方がいいよ」

渚「と、取るって......やめてよ」

烏間「その話は後でにしてくれないか...?」

渚「もうしませんよ...」

さらに進むとVIPエリアの入り口に着いた。しかしそこには屈強な男2人が見張っている。

寺坂「関係者の奴らが雇ったかどうかは知らねえが、倒さねえと通れねえ...」

殺せんせー「その通り。そして倒すには…君が持っている武器などが最適ですねぇ」
 
寺坂「...透視能力でもあんのかてめえは」
 
烏間「出来るのか?一瞬で2人とも仕留めないと連絡されるぞ」
 
寺坂「任せてくれって。おい木村、あいつらをちょっとここまで誘い出して来い」
 
木村「俺が?どうやって?」
 
寺坂「知らねーよ」
 
カルマ「じゃあこう言ってみ木村...」
 
カルマがゲスな顔で木村に言葉を伝えた...

木村「!?」
 
-----
 
「あ?何だボウズ」
 
木村「あ、あっれェ〜?脳みそ君がいないな〜?こいつらは頭の中まで筋肉だし〜...人の形してんじゃねーよ......豚肉共が」

そして男2人は全力で木村を追いかけ始めた。
 
「...おい」
 
「待てゴラ...!」
 
木村(そりゃ怒るわ!!)
 
木村はE組一の瞬足であり、大人でも簡単に追いつけず、そのまま寺坂達がいる場所に誘い込めた。

寺坂「今だ!!」
 
吉田「おう!」
 
木村が引き付けた警備員に向かい、寺坂と吉田がタックルする。そして、首にスタンガンを当てて、気絶させた。
 
寺坂「ったく、タコに電気を試そうと思って買っといたのによ...こんな形でお披露目とは思わなかったぜ」
 
片岡「買っといたって…高かったでしょ?それ」
 
寺坂「...ん、まぁ...その...最近ちょっと臨時収入あったもんでよ」
 
烏間(...!?この2人...どこかで...?)


殺せんせー「いい武器です寺坂君。ですが、その2人の胸元を探ってください。ふくらみから察するにもっと良い武器が、手に入るはずですよ」
 
寺坂が言われた通りに警備の2人の懐に手を入れると、そこには...
 
出久「本物の銃...!?」
 
 
殺せんせー「そして、千葉君。速水さん。この銃は君達が持ちなさい」
 
千葉・速水「!」
 
殺せんせー「烏間先生はまだ精密な射撃が出来るところまで回復していない。今この中で最もそれ使えるのは君達2人です」
 
千葉「だ、だからっていきなり...!」
 
殺せんせー「ただし!先生は殺すことは許しません」
 
殺せんせーは顔に不殺という字を出した。
 
殺せんせー「君達の腕前でそれを使えば、傷つけずに倒す方法は幾らでもあるはずです」
 
千葉(俺らが...本物の銃を...!?)
 
速水(今日エアガンでも失敗したのに...!?)

出久「...その方法を見つけるのはみんなでって事ですよね。2人だけじゃなくみんなで...!」
 
殺せんせー「ヌルフフフフ...2人とも、大丈夫です。君ら2人だけで勝とうとしているわけではありません。さて、行きましょう。ホテルの様子を見る限り、敵が大人数で陣取っている気配は無い。雇った殺し屋も残りはせいぜい1人2人!」
 
寺坂「おう!!さっさと行ってブチ殺そうぜ!」

この先のVIPエリアも非常階段で進まなくては行けないため、まずは8階のコンサートホールを通らなくてはいけない...



ガストロ(...味の悪ぃ仕事になってきた...くそ不味い...やっぱりうめぇのは銃だけだ。超生物を殺す任務だったはずが、いつの間にかガキ共のお出迎え...)

そしてガストロがコンサートホールのステージに立った。

ガストロ「15...いや、16匹か?呼吸も若い。ほとんどが10代半ば。驚いたな...動ける全員で乗り込んできたのか」
 
出久(呼吸!?人数だけじゃなく年齢まで...!?やばい...アイツは街がないプロの中のプロだ!)
 
生徒達は椅子の裏に隠れており、ガストロの様子を見ていた。するとガストロが一発照明を銃で撃った。
 
ガストロ「このホールは完全防音で、この銃はホンモノだ。おまえら全員撃ち殺すまで誰も助けに来ねぇ!おまえら人殺しの準備なんてしてねーだろ!大人しく降伏してボスに頭下げとけや!」

“パァン!!!”

速水(銃を狙ったのに外した!!)

速水の銃弾はガストロの銃には当たらず、後方の壁に当たっただけだった。

ガストロ(実弾!?しかも今の発砲音は、ボスの手下のM60を奪ったのか!暗殺の訓練を受けた中学生...か。いいねぇ...)
 
ガストロはホールの照明を全て点けた。
 
ガストロ「意外と美味ぇ仕事じゃねェか!!」

出久(くそっ!!逆光で何も見えない!これじゃ2人が銃で...!)

ガストロ「今日元気だ!銃が美味ぇ!!」
 
殺し屋は速水が隠れている座席に銃を放つ。銃弾は席の間の狭い隙間を通して速水を横を通り過ぎる。
 
速水(この隙間を!?)

ガストロ「1度発砲した敵の位置は絶対忘れねぇ。もうお前はそこから1歩も動かさねぇぜ。俺は軍人上がりだ。この程度の1対多戦闘は何度もやってる。幾多の経験の中で、敵の位置を把握する術や、銃の調子を味で確認する感覚を身に付けた!...さて。お前らが奪った銃はあと一丁あるはずだが...」

殺せんせー「速水さんはそのまま待機!今撃たなかったのは賢明です千葉君!君はまだ敵に位置を知られていない!先生が敵を見ながら指揮するので、ここぞと言う時まで待つんです!」

殺せんせーの声が響く。どこにいるかとガストロが見回すと、最前列の真ん中の席に置かれていた。

銃で撃っても完全に弾かれるため、殺せんせーは全員に指示できる立場である。

殺せんせー「これこそ無敵形態の本領発揮。熟練の銃手に中学生が挑むんです。この位の視覚ハンデはいいでしょう。

では木村君!5列左へダッシュ!寺坂君と吉田君はそれぞれ左右に3列!死角ができた!この隙に茅野さんは2列前進!磯貝君左に5!緑谷君は後方2!」

殺せんせーは生徒達に指示を出して錯乱させていく。しかしガストロも生徒の名前を把握し始めていく。

それも殺せんせーは分かっている。

殺せんせー「出席番号12番!右に1で準備しつつそのまま待機!」
 
今度は名前ではなく出席番号で呼ぶ。
 
ガストロ「...へ?」
 
殺せんせー「4番と6番は椅子の間から標的を撮影!律さんを通して舞台上の様子を千葉君に伝達!ポニーテールは左前列へ前進!バイク好きも左前に2列進めます!」
 
更に今度は人の特徴で呼ぶ。顔は見られていないため、さらに混乱させることができる。
 
殺せんせー「最近竹林君イチオシのメイド喫茶に興味本位で行ったらちょっとハマリそうで怖かった人!撹乱のため大きな音を立てる!」
 
出久(だ、誰だ?)
 
寺坂「うるせー!何で行ったの知ってんだテメー!」

出久(寺坂君だった!?意外!)


殺せんせー「...さて。いよいよ狙撃です千葉君。次の先生の指示の後、君のタイミングで撃ちなさい。速水さんは状況に合わせて彼の後をフォロー。敵の行動を封じる事が目標です。
 
...がその前に。表情を表に出す事の少ない仕事人ふたりにアドバイスです。今日、先生への狙撃を外した事で、自分達の腕に迷いを生じてますね。言い訳や弱音を吐かない君達は…“あいつだったら大丈夫だろう”と、勝手な信頼を押し付けられることもあったでしょう。苦悩していても、誰にも気付いて貰えない......
 
...でも大丈夫。君たちはプレッシャーを1人で抱える必要な無い。君達2人が外した時は人も銃もシャッフルして、クラス全員誰が撃つかもわからない戦術に切り替えます。ここにいる皆が訓練と失敗を経験しているから出来る戦術です。
 
...君たちの横には、同じ経験を持つ仲間がいる。安心して引き金を引きなさい」
 
ガストロ(フン。ありがとよ。ご高説の間にある程度目星がついたぜ...出席番号12番って奴が待機から1人だけ動いてない。その癖呼吸は何かを企んでやたら荒い。あの近辺は出た瞬間仕留める狙いをつけておく!)
 
殺せんせー「では、行きますよ...!出席番号12番!立って狙撃!」
 
 
出席番号12番は立ち上がり銃を構えた。だが、ガストロは一瞬で発砲し、頭に直撃はしたが...それは出席番号12番の”菅谷が作った人形“だった。
 
律「狙うならあの一点です♪」
 
千葉「オーケー...!」

“パァン!!!”

その銃弾はガストロには当たらなかった。

ガストロ「...っ!?...外したな...これで2人目もっ!?!?」

突如釣り照明が崩れてガストロの体に強打。千葉は照明の金具を狙ったのだ。

ガストロ「クソガキィ...!」

“パァン!!!”

速水の銃弾がガストロの銃を弾いて落とさせた。

速水「...やっと当たった...」


寺坂「よし!ソッコー簀巻きだぜ!」

男子達がガストロを簀巻きにしていく。
 
菅谷「はぁ...音立てないように作ったから疲れたぜ...」
 
烏間「...肝を冷やしたぞ。よくこんな危険な戦いをやらせたな」
 
殺せんせー「どんな人間にも、殻を破って大きく成長出来るチャンスが何度かあります。しかし、1人ではそのチャンスを活かし切れない。集中力を引き出すような強敵や、経験を分つ仲間達に恵まれないと。だから私は...用意出来る教師でありたい。生徒の成長の瞬間を見逃さず、高い壁を。いい仲間を。すぐに揃えてあげたいのです」

千葉と速水は腕タッチをして勝利を喜んだ。

烏間(なんて教育だ。命懸けの撃ち合いをした後なのに...表情はむしろ、戦う前より中学生だ)

出久(凄いな2人とも...晴れやかな笑顔になってる...やっと緊張が解けたって感じかな....)

速水「......緑谷...」

出久「?」

速水「緑谷が...

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出久『その方法を見つけるのはみんなでって事ですよね。2人だけじゃなくみんなで...!』
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って言ってくれたから落ち着けた...」

千葉「そうだな、あの時でも少し楽になれたありがとな」

出久「別に...僕は何もしてないよ2人のおかげだよ)

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烏間「...ふぅ。大分体が動くようになってきた」
 
そう言いながら、烏間先生は警備をしていた敵の首を締める。
 
烏間「まだ力半分ってところだがな」
 
木村「力半分で既に俺らの倍強えぇ...」
 
片岡「あの人ひとりで入った方が良かったんじゃ...」
 
そして遂に最上階への階段前に着いた...

殺せんせー「...黒幕について、分かってきたことがあります。彼は殺し屋の使い方を間違えています。ですが先生がこんな姿になり...警戒の必要が薄れたので見張りと防衛に回したのでしょう。しかしそれは殺し屋本来の仕事ではない。彼らの能力はフルに発揮すれば恐るべきものです」
 
千葉「確かに。さっきの銃撃戦...あいつ、狙った的は1cmたりとも外さなかった」
 
殺せんせー「カルマ君もそう。日常で後ろから忍び寄られたら、あの握力に瞬殺されていたでしょう」
 
カルマ「そりゃね...」

烏間「指示を出す、俺のいう通りに動いてくれ」



指示を出している最中、寺坂の息切れに気づいた渚と出久は声をかけた。渚は寺坂の額を触った。

渚「ひどい熱だよ...!?まさっ!?」

渚が言う前に寺坂に手で口を塞がれた。

寺坂「黙ってろ...俺は無駄に体力があるんだ...それに俺が飛び出したせいで烏間の先公がガス浴びちまった...プールの時は俺のせいでみんなを殺しかけた...これ以上迷惑かけれねえんだよ...!」

出久「...無茶しないでね...」

寺坂「へっ...」

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最上階の部屋に侵入して、烏間のハンドサインで生徒達が前進する。足音を一切出さずに冷静に。

殺せんせー(これは...ナンバ!忍者が使っていたと言われている歩法術...道理で最近の暗殺には物音を立てていなかった。緊急時なのに焦らない...全員が自慢の生徒です...!だから目の前の敵に屈してはいけない...!)


そして全員が配置につき、烏間が銃を構える。

烏間(奴の近くの配線のついたスーツケース。あれが恐らくE組に盛られたウイルスの治療薬だ。配線の仕掛けはプラスチック爆弾...!
 
打ち合わせ通りだ。取り押さえる事が出来ればそれがベスト。もし気付かれたら、俺の責任で犯人の腕を撃つ。今の俺でも腕ぐらいは狙って当てれる。起爆スイッチは押させない...そして同時に皆で一斉に襲いかかって拘束する!!)

そして今だ、と全員が動いたその時




「かゆい...」

出久(......っ!?気づかれてた!?)

「思い出すとかゆくなる。でも、そのせいかな。いつも傷口に空気が触れるから...感覚が鋭敏になってるんだ」
 
黒幕は大量の起爆リモコンを放り投げた。
 
 「言ったろう?元々マッハ20の怪物を殺す準備で来てるんだ。リモコンだって、超スピードで奪われないように予備も作る。うっかり俺が倒れ込んでも押す位のな」
 
全員が聞き覚えがある声だ...
 
そして前よりずっと邪気を放っている。
  
烏間「...連絡がつかなくなったのは、3人の殺し屋の他にもう1人いる...



防衛省の機密費。



暗殺の予算と共に姿を消した内部の人間...



どういうつもりだ...!!!
 
 



鷹岡ぁ!!!」



鷹岡の時間



生徒達の脳裏に最低の記憶が蘇る...

出久「お前...!!」

鷹岡「悪い子達だ...恩師に会うのに裏口から来るぅ......父ちゃんはそんな子に教えたつもりはないぞぉ?」

鷹岡は片手で自身の頬を掻きながら言う。鷹岡の両頬は何度も引っ掻いた影響か、跡がついている...

鷹岡「仕方ない。夏休みの補習をしてやろう。屋上へ行こうか。愛する生徒に歓迎の用意がしてあるんだ。ついて来てくれるよなぁぁ?おまえらのクラス...俺の慈悲で生かされているんだから...」

狂気でぐしゃりと笑みを浮かべる鷹岡に全員はワクチンのためについて行った...

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屋上のヘリポート...

烏間「防衛省から盗んだ金で殺し屋を雇い、生徒達をウイルスで脅すこの凶行...!血迷ったか!!」
 
鷹岡「おいおい!俺は至極まともだぜ!これは地球が救える計画なんだ。大人しく2人にその賞金首を持って来させりゃ、俺の暗殺計画はスムーズに仕上がったのになぁ...?

茅野とか言ったっけ?女の方。そいつを使う予定だった...部屋のバスタブに対先生弾がたっぷり入れてある。そこに賞金首を抱いて入ってもらう。その上からセメントで生き埋めにする...対先生弾に触れずに元の姿に戻るには...生徒ごと爆裂しなきゃいけない寸法さぁ...!
 
生徒思いの殺せんせーはそんな酷いことしないだろぉぉ!?

大人しく溶かされてくれると思ってなぁぁ!?」
 
渚(悪魔だ...!)



鷹岡「全員で乗り込んで来たと気付いた瞬間は肝を冷やしたが…やる事は大して変わらない。お前らを何人生かすかは俺の機嫌次第だからなァ…」
 
殺せんせー「...許されると思いますか...?そんな真似が…」

殺せんせーは赤黒くなりながら鷹岡に言った。
 
鷹岡「これでも人道的な方さ...おまえらが俺にした、非人道的な仕打ちに比べりゃな...!屈辱の目線と!

個性を使って歯向かい、俺を見下して調子に乗る目...!

騙し討ちで突きつけられたナイフが...!

頭ン中チラつく度にかゆくなって...夜も眠れなくてよぉ!?
 
落とした評価は結果で返す...!受けた屈辱はそれ以上の屈辱で返す…!

潮田渚ぁ!緑谷出久ぅ!!

俺の未来を汚したお前は絶対に許さん!!!」
 
渚「...!!」
 
千葉「背の低い生徒を要求したのは渚を狙ってたのか...!でもそしたらなんで緑谷は呼ばなかった...?」
 
吉田「完璧な逆恨みじゃねーか!」
 
カルマ「へぇ、つまり渚君はあんたの恨み晴らすために呼ばれたわけ...その体格差で本気で勝って嬉しいわけ?俺ならもーちょっと楽しませてあげるけど?」
 
寺坂「イカレやがって。テメーが作ったルールの中で渚に負けただけだろーが!言っとくけどな!あの時テメーが勝ってようが負けてようが...俺らテメーのこと大っ嫌いだからよ!!」
 

鷹岡「ジャリ共の意見なんて聞いてねェ!!親の指先でジャリが半分減るって事忘れんなァ!!!」

鷹岡がスイッチを押す素振りをして全員黙る...すると鷹岡がタブレットを出した...


鷹岡「あー、これはいけないなぁ?こいつ知ってるぞ?」

木村「何言ってるんだアイツ...!?」

鷹岡「大変だぁ...ウイルスで倒れてる生徒達にヴィランが向かってきてるぞぉぉ!?」

一同「なっ!?!?」

烏間「まさかお前が呼んだのか!!そこまで堕ちたか!!」

鷹岡「証拠もないのに言うのかぁ?俺は教えてやったのに...不味いなぁ...ヒーローはこの島にはいない...どうすればぁ...

そうだぁ!!

緑谷ぁ...お前行ってもいいぞ?」

出久「は...?」

鷹岡「よく考えれば潮田渚が俺の人生を狂わせた元凶だ...お前には俺の全力の教育をぶつけたわけじゃないしぃ...手加減しすぎた俺のミスったところがある...

だからお詫びにお前1人なら助けに行ってもいいぞぉぉぉ!?」

出久「なっ!?」

鷹岡「急いだ方がいい...もしここから急いで間に合わなかったら...友達の死体を見ることになるなぁ...!」

菅谷「それを見せようとするために緑谷をここまで来させたのか...!最低だ...!」

烏間「待て!それが本当かは」

鷹岡「本当だ。急がないと死ぬぞ。緑谷、お前1人で行け...それ以外がついて行こうとしたらワクチンを破壊する」

急に真顔になった鷹岡に一同が固まる。

出久「行きます...!」

矢田「待って!!」

出久「......大丈夫」

出久は個性を使ってビルから降りて行った。

鷹岡「...まさかビルから降りるなんてよぉ...間に合うじゃんかぁ...まあいい...結果は同じだぁ...!」



同時刻ホテルの方では...

奥田「もう時間が...!みんな...」

竹林「っ...」

中村「...だい...じょうぶ...みんななら...来てくれるっしょ...」

前原「そ...うそう...簡単には......死なねえよ....」




「ああ?なんだぁ?病人だらけじゃねえか」

奥田「誰...ひっ!?!?」

奥田は男の顔を見て悲鳴を上げた。

「酷えなぁ。好きでこんな目になったわけじゃねえんだぞ?

この左目...一年前にやられて義眼になっちまったんだよ...俺の邪魔さえしなければアイツらも死ななくて済んだのになぁ...


で?お前らか...」


男は個性を発動させて、筋肉を生やして腕を大きくした。

竹林「な、なんだ...!?」


「ん?ああ知らねんだよな。俺さ、人間を殺してえんだよ。それで話が来てよ?ここに来ているE組の生徒を殺してもいいって言われたんだよ



だから景気づけに一杯やらせろや」


奥田がテラスから出て、1人で砂浜に出た。


奥田「あ、あなたは......殺し屋ですか...!?なら私達に手を出したら!!契約違反です!」


「なんかあるのか?」

奥田「え...っ?」


「お前らのことは...なんつー名前の中学だっけ?言われたのはそこのE組の奴らを殺せってだけだ。


それに殺し屋?


ちげえよ。


俺は世間でいう...




ヴィランだ...!」

男は嗤う。


血を見たいために。

シリーズ
暗殺教室 in Hero


 
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